【MUSICUS!】4：そこにあるレールを進む、穏やかで迷いのないこと

MUSICUS!　二周目クリア

攻略サイト等を見ていないのでエンディング名が定かではありませんが、一周目はバッドエンド、二周目はおそらく弥子エンド。

二周目方針：勉強ひとすじ

一周目は音楽にかまけた割に三日月を手放したせいでバッドエンドになってしまい、三日月とのハッピーエンドを最後にクリアする形でプレイを進めたい。
おそらく三日月ハッピーエンドにDr.Flower結成は必須なので、Dr.Flowerが結成しなさそうな勉学集中の選択肢を多めに選んでいきます。

プテラノドン解散後、馨は楽器をやめて勉強に集中する形。
このまま「不満はないけどパッとしない人生だったな……」みたいな物語不成立方向のバッドエンドかな～と思ったけど、そこはちゃんとMUSICUS!なので音楽が絡んできた。

公式サイトにいた知らない子は胡桃ちゃんですね。田崎さんとは全然関係なかった。
しかし胡桃ちゃん、小さいし発育が足りていないしでかなり不安になる造形だな……でも実際、小さくてほっそくて命が不安になる高校生はたまにいる。

弥子ルート：定時制に思い入れがあるので彼らにスポットが当たるのが嬉しい

私自身は全日制高校を出たのだけど、定時制高校と縁がある場所にいたので思い入れがある。

そういうわけで、弥子ルートで語られた定時制の面々の想いはかなり好き。全日制生徒が定時制生徒を見下す事例は実際に見たことがあるので納得感が強い。
具体的な話をすると、定時制生徒が全日制生徒に挨拶をしたとき、全日制生徒が挨拶を無視した上で一緒にいた友達に「定時制が話しかけんなよ」と悪態をついている姿を目撃したことがある。これはその全日制生徒の性格が悪かっただけだと思いたいけど、実際にそういう事例はあったので、定時制生徒の「見返したい」みたいな気持ちもすごく共感できる。

弥子ルート：そこにあるレールを進む、穏やかで迷いのないこと

今回の選択は勉強を優先することで、バンドもあくまで学生時代の思い出のひとつとして終わる。お商業的成功を目指すと思われる三日月ルートとは対照的。

一周目のバッドエンドがあまりにも辛かったので、こんなに普通にハッピーエンドになるとは思わず肩透かしを食らったものの、冷静になればそれしかないよな、という感じ。
起伏を作ろうにも弥子ルートはバンドの成功が人生に直接関係することはないので、物語の振れ幅は三日月ルートほどではない。何より馨はライブを思い出にして大学進学し、本来進むつもりでいた医学部の道へ行くのだからMUSICUS!として語るべき物語はもうない。

特に良かったのが、馨が花井さんのギターを手放し、音楽の道を離れたことが特にマイナスには描かれなかったこと。
本ルートは共通ルートまでの分岐をこなしてしまえばエンディングに関わる選択肢はなく、何もなければ順当に幸せになれるのも面白いところ。バンドを楽しい思い出にして大学進学すれば幸せはすぐ手に入るし、高校中退でバンドマンをやれば成功は大変……というのが、ゲームの難度に直結していて非常に印象が良い。

好みではなかったけど弥子ちゃん可愛いですね。子どもたちと歌っているシーンが特にお気に入り。
今回はSwitch版なのでアダルトシーンはないものの、地の文一行とはいえしっかり性交渉に触れられていたのも印象が良い。
しかし花火を見るシーン、割とエピローグ的な雰囲気があってセックスへ進む気持ちの盛り上がりはそんなに無い気もするんだけどどうなんだろう。単純にセックス描写と直結した心情描写が削られたせいでそう思うだけか？

金田との出会いが人生で貴重／それはそうとセクハラがアウトすぎ

こっち（弥子ルート）でもあっち（三日月ルート）でも金田の重要性が大きくてワロタ。金田がいなかったらそもそもバンドにならないとは……。
この作品で馨の岐路に立つのってかなり金田なんだな～という印象。かなり変則的な形でエロゲ主人公の友達枠をやっている。

「心底クズでしょうもない奴だけど憎めない」みたいなポジションで、実際にそういう雰囲気を出してはいるんだけど、それはそうと下ネタが最悪ではある。

これは本作が2019年発売で、私がプレイしたのが2024年なのが悪い可能性もある。あるんだけど、一応今プレイした時の感想として「下ネタが最悪」という話はしておきたい。
金田は俗物なので普通に性加害的な発言が多く、作中はしょうもない奴がおもんないこと言ってんな……くらいで流されているけど、私としては看過できない。
特に弥子ルートは覗きエピソードがあり、今どきそんなのやるか！？と思ってビックリした。
覗いたら弥子にバレてライブ失敗してバッドエンドかな～と思って初手は覗かない選択をしたけど、スタッフロールに覗きの時っぽいスチルが流れてきて最悪だった。ここスチル回収の可否に関わるだけなんだ……evilですよ！

NEXT＞どちらでもない選択肢をなるべく取ったらどうなるのか

おそらく弥子ルートはこれで全部だと思うので、以降は三日月ルートを掘る方向。せっかくなのでまだネタバレや攻略は見ない方向で進めます。

エンディングはあと2つか3つくらいだろうか。ありそうなエンディングとしては「売れないけど三日月と幸せになる」「売れたし三日月と幸せになる」の2つ。「売れる」「三日月と幸せになる」の二つのターニングがありそうで、仮に香坂さんルートがある場合は「売れて香坂さんと幸せになる」かなと思っている。

「売れたし三日月と幸せになる」がトゥルーエンド相当だと思うので、なるべくそこから遠い選択肢を埋めたい。

というわけで、今後の優先順位はこんな感じ。

・弥子ルートの他エンドを探す
・三日月ルートのバッド～ノーマルエンドを見る
・三日月ルートのハッピーエンドを見る

そもそも弥子ルートのバッドがあるかどうかを知りたい。無い気がするけど一応探す。
共通ルート内での選択肢のうち、三択の時はどっちつかず、二択の時は弥子（学業）寄りにしてみる。弥子ルートに入るなら大半が既読スキップで済むので、そんなに時間はかからないと思う。

その後は共通ルートを音楽に極振りしつつ、三日月ルートのあまり良くないエンディングを先に見たい。
三日月が馨に望んでいるのは「ずっと一緒にいて欲しい」なので、なるべくそれが叶わないor叶うけど売れない道を歩むと良さそう。
悩んでいるけど、やっぱり花井さんの遺作は公表しない方が良かったんだろうか……いまだに悩んでいる。