自分のオタク性の話をする時に切り離せないのが宗教とSeraphic Blue(セラブル)です。後者について、一度ちゃんと話しておきます。
知らない人向けなのでネタバレはほとんどありません。
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- Seraphic Blueとは?:カルトな人気を誇るツクール製フリーゲームです
- なんで好きなの?:私の中二病世界観と一致したため
- 出会えた幸と不幸は闇の中
- 消滅したディレクターズカット版:犯人は私です
- おしまい
自分のオタク性の話をする時に切り離せないのが宗教とSeraphic Blue(セラブル)です。後者について、一度ちゃんと話しておきます。
知らない人向けなのでネタバレはほとんどありません。
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AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ の感想です。
本編終了後のおまけ要素にあたる異章・三等船室までクリア。データは未コンプ。
Switchスリープ中も時間カウントが進む仕様でゲーム内のプレイ時間がカンストしているため、プレイ時間は不明。30時間くらい?
前作と比べてプレイヤーの推理を要求する遊びが増えたのは嬉しい点。新キャラや時間軸の変更によるビジュアル変更も割と良い感じ。
好きなキャラは時雨だけど問題児もまた時雨。異章プレイ時点ではかなり好印象だったけど、後になってからイマイチに感じている部分もある。
とはいえ、メインとなるHB事件については良かったと思います。
以下ネタバレあり。
これまでのプリキュア視聴履歴:デパプリ、ひろプリ/ヒープリ視聴中
この記事は、シャニマスコミュ感想文2019 Advent Calendar 2019に掲載した記事です。
https://note.com/samidorimegane/n/na96322ac0ec4
元記事はnoteから削除しています。
かつて、私は正常かつ安定した精神の持ち主だった。だからこそ、かつての私は甜花・甘奈についてはよくわかっていなかった。
しかし、「I♡DOLL」の全コミュを見た私はついに気が触れて、大崎姉妹を理解するに至った。人類にそれを知ってほしくて、私は記録を残すことに決めた。
大体の人間が理解しているはずだが、ここで念のため、大崎姉妹の在り方を書いておく。
インドアで自分に自信のない姉・甜花と、友達が多くイマドキ感の強い妹・甘奈の双子の姉妹が大崎姉妹だ。
仲良しだけど対照的な双子というあたりに、三次元というよりは二次元的な空気が感じられる。
ふわふわした雰囲気の千雪さんがいることもあって、私はアルストロメリアから、シャニマスの中でもっとも二次元的・平面的な可愛らしさがあるという印象を受けた。
そんな彼女たちがいずれ変化していく、ということは、感謝祭や共通コミュなどで往々にして語られる。
「楽園に背く」に示唆されるように、それは痛みを伴う変化かもしれない。
それでも甜花は変わろうとするのだろう。
シャニマスキャラの造形は非常に込み入っており、どのキャラクターも一筋縄ではいかない「わからない」部分を抱えている。
その中でも、甘奈と甜花のわからなさが私の中ではトップクラスだった。なにせ彼女たちの場合は、アイドルになった理由がまったく分からないからだ。
いや、説明はしてくれてるんだけどね。
それにしたって「キラキラ輝きたい」という理由はあまりにもトンチキだ。
私はI♡DOLLと出会うまで、彼女たちがアイドルになった本当の理由を「この作品がアイドルマスターだから」だとしか思っていなかった。アイドルマスターの登場人物なのだから、アイドルである。アイマスシリーズ原点回帰だから双子キャラを出そう、という発想から作り出されたアイドル。2人がアイドルであるという結果から逆算してアイドルになる動機を作ったのだから、あんなトンチキなことになったのだとしか、私は思っていなかった。
この考えが誤りだと教えてくれたものこそ、I♡DOLLの中のコミュ「I am…」だ。
コミュ「I am…」では、甜花が、別のクラスの人間からファンレターを貰ったという話が出る。
そのファンレターをくれた人間は、甜花を「甜花ちゃん」と呼んだのだ。
甜花は、クラスメイトなどからはあくまで「甘奈の姉」という扱いでしかなかったのだろう。
そんな甜花が、アイドルになったことで「甘奈の姉」「大崎さん」という距離を取った関係ではなく、「甜花ちゃん」という近づける関係になったのだ。
さて、ここで甘奈の話をする。
甜花が「甘奈は甘奈ちゃん、甜花は大崎さん・大崎姉と呼ばれている」と言っていた。
双子で、同じ学校に通っているのだから、甜花は当然のように甘奈が他人からどう呼ばれているかを知っているのだ。
そして、甘奈も甜花がどう呼ばれているかは知っているはずだ。
自分と比べて甜花が距離を感じる呼ばれ方をしていることを、甘奈はどう思っただろうか。
シャニマスが描く世界というのは総じて優しく、モブであってもアイドルを全面的に否定するようなキャラは出てこない(【フィドル・ファドル】田中摩美々で警戒すべきシーンがあったが、それも杞憂だった)。
だから私は、甘奈の友人などが、はっきりと甜花の悪口を言うようなことはない…と今のところは思っている。現実でも友人のきょうだいの悪口ってそうそう言わない気がするので、これはリアリティとして起こりにくいだろう。
それでも、第三者が、甘奈と甜花で扱いを変えているということに甘奈は気付くに違いない。
周囲の人間が、自分と同じ熱量で甜花を愛していないと知った時。甘奈はどんな気持ちになったのだろうか。
自分の好きなものを、他の人にも好きになってほしいと思うのは自然な考えだ。ここから「一緒にキラキラしたい=甜花ちゃんの可愛さをみんなに知ってほしい」に繋げること自体はおかしくない。
しかし、その手段としてアイドルになることを選んだことこそが、甘奈の賢く・特異な点だろう。
甘奈はおそらく、「甜花の可愛さをみんなが知る」というのがどういうことなのか、どうなっていれば自分の目的は達成されるのかを深く考えただろう。
甘奈は聡い。今の甜花の服装や髪形のままであれば、(自分がどう思うかは別として)甜花を愛する人が増えにくいことには気づいていたはずだ。
ここで注意すべきなのは、「甘奈は甜花のプライベート時の服装や髪形にまで干渉しようとしていない」ことだ。
甜花は今のままで良く、その上で受け入れてもらいやすくなるための最低限の加工を施すというのが甘奈の考えだ。この加工は冬優子のように常に纏うものというより、愛依のように、必要な時だけ施されるもので構わない…そのように、甘奈は考えたことだろう。
そして、甘奈は283プロと出会った。
衣装とヘアメイクの加工を施された甜花がアイドルになれば、客観的に可愛いのだという保証は充分だろう。さらに人の目に晒されることで、甜花のファンになる人が増えれば、甘奈の目的は達成されることになる。
だから、甘奈は甜花とともにアイドルになる道を選んだのだろう。
――ということが、「I am…」のコミュから読み取れた内容だ。
2人の謎が無事に一部解明されたところで、「I♡DOLL」のTrueEndの話をして終わりにする。
ここまでの話の流れから分かるように、甜花は甘奈によって283プロに所属することを決め、プロデューサーによってアイドルになり、ファンによって人気を得た。
このシーンで素晴らしいことは、甜花が、自分から「周囲が自分をアイドルにした」という考えに至っている部分だ。誰かに言われたのではなく、撮影を通して、自分をアイドルにしてくれた多くの人間の存在に気が付いたというところだ。
ここで印象的なのはやはり「甜花はアイドル」という言葉が、甜花自身によって繰り返されるということだろう。
「なーちゃんと一緒にアイドル」だった甜花が、自分ひとりでもアイドルとして立つことに自覚的になる。
そのうえで自分というひとりのアイドルが、多くの人の手によって支えられて出来ているということに気が付く…という流れが本当に美しい。
コミュ「I am a DOLL」では「一人でも大丈夫」と言った甜花が、一人ではアイドルは成立しえないのだと知る。それが、このコミュの流れなのだろう。
だから、プロデューサー≒私は甜花にこう伝える。
アイドルが一人ではアイドルになりえないように、プロデューサーもまたプロデュースの対象=アイドルがいなければプロデューサーになりえない。
そういう意味でも、アイドルとプロデューサーが離れることはできないのだろう。