【AINI】3：ミステリ要素の大進化に目が離せない

AI：ソムニウムファイル　ニルヴァーナイニシアチブ　プレイ日記です。
みずき編M1
AI：ソムニウムファイルのネタバレあり

龍木の自罰思考が極まっている
ティーンエイジが変わるには長すぎた6年
不条理ギャグの合間に挟まれる叙情が大好き
再構成された設定に信頼度がうなぎのぼり
ライアン良い奴ジャン
仮面の女の素顔は見えないけどもっと深い場所は見えてるよ
ねじれてこじれたテアラァの世界
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その他の細かいトピック

シナリオLOCKまで。具体的なシーンを言うと、死んだはずの時雨が現れ、テアラァの鉄仮面の向こうから古衛の顔が出てきたところまで。法螺鳥の息子が生まれた時の発言は知らない方向で分岐しています。

龍木の自罰思考が極まっている

龍木編は終わったっぽいので、みずき編0章、龍木のソムニウムパートに戻ります。

爆発エンドで明らかになった「ボート」に気を取られすぎてもうひとつの名前を忘れていたけど、米治・祥磨ルートで教えて貰っていましたね。

龍木を撃ったり爆弾をぶん投げたりして龍木の正気を取り戻す。

左右反転なら何とか…と思って頑張れたけど、上下反転は困るよぉ！！
龍木に捕まってリトライする羽目に。頭を冷やして考えれば、テーブルモードにしているSwitch本体を反転すれば正位置になるので動かしやすい。手持ちの端末がSwitch Liteだったらヤバかったかもな……ともあれクリア。

ティーンエイジが変わるには長すぎた6年

絆さんが車椅子になっているのを見た瞬間、胸に悲しみが押し寄せる。
6年前の爆発で失ったものは、絆さんの体の自由・みずきの左目・龍木の正気・伊達あたりか……失ったものが多すぎる。

ただ、イリスがびっくりするほど可愛くなっていたのでそこは嬉しい。

地味に応太の姿もマイナーチェンジしていた。本作はどちらかといえば男性を対象とした作品で、女の子の可愛さを重視する作風だから、応太は見た目が変わらない可能性も考えてたけどそうじゃなかったんですね。

じゃあなんで祥磨さんは見た目が変わってないの？？
しかも12歳→18歳なんだから同じ見た目を使い回すのは明らかに不自然。資料でも見た目について言及されているので、法螺研での色々によって歳を取らなくなった感じだろうか……12歳の姿のまま見た目が止まるの、かなり最悪だな。

不条理ギャグの合間に挟まれる叙情が大好き

靴飛ばしに大いに苦戦しつつ、法螺鳥の死体を発見。
一応時系列を確認すると、死亡推定時刻は6年前と同じですね。やっぱりHBの死体はすべて、年をまたいで同日同時刻に発生することがある模様。

死体は出るし風船の謎解きは必要だし厳さんの怪しさはどんどん募るのに、ソムニウムパートになると不条理ギャグになるこの緩急！やめられねえぜ！！

かと思えば巌と亜麻芽のしっとりした過去エピソードも展開される。ギャグは徹底してナンセンスなのに、愛の描き方はいっそベタな所に強い魅力を感じる……。
巌が亜麻芽を大事に思う気持ちも強く伝わってきて、もしかして良い話なのかも……と思いきやPysnc終わった直後にちん○蹴らんかとか言われたのでやっぱりしょうもないかも。なんにせよ好きです。とても口に出せない言葉って何？

再構成された設定に信頼度がうなぎのぼり

へ～みずきのことみた～いとか思いながら読んでたら、本当にみずきのことだったからウケちゃった。そんなことあるか！？
前作のネタバレありのインタビューでは「イルカに育てられた祖父からの隔世遺伝」と嘘みてえな真相が語られていましたが、本作ではガッツリ変えてきた形。

www.famitsu.com

とはいえ、これはインタビューで明らかになった情報なので、ゲーム情報だけ見れば前作との整合性は取れている。
何気に前作のインタビューで明らかになった情報から設定が変わっていることは既に提示されている。龍木編、章（攫われた祥磨さんを助けて、謎の仮面の女などと共に伊達家で過ごすシーン）で、伊達に話しかけると、エロ本でパワーアップする事情が聞ける。事情としてはしょうもないので聞き流してもいいんですが、少なくとも前作の設定にあった「エロ本が貴重だから、テロリストなども反応してしまう」は本作に引き継がれていない模様。なので龍木はエロ本にピクリともしない（さまざまな含意がある表現）。

そして何気に、前回のプレイ日記でちょっとだけ気にしていた厳が強すぎる件もここで回収された…！！

room-shiki.hatenablog.com

これはすごい！ゲームや作品全体の雰囲気的に「ここは現実的じゃないけどそういう作品なので(笑)」で処理されそうな要素にもアンサーが用意されていて、本作への信頼度がうなぎのぼり。素晴らしいゲームです！

ライアン良い奴ジャン

ライアンがいるので潜入ができて助かる！！

ライアン、龍木編では絆に執着するヤバい無職（半グレ）って感じで心証が悪かったけど、6年経っても絆に一途だしシンプルに便利だしでここに来て私的評価が上がり始めている。

ライアンの行動原理は前作の応太に近いんだけど、ゲーム進行の上で分かりやすく役立っているので無駄なヘイトが溜まらない。

警備員の目をかいくぐるなど、QTE要素が前作と比べパワーアップしているのも良い感じ。
良い感じと言いつつ、QTEは苦手なので苦戦はしている。警備員から逃げる・厳さんとのお料理勝負は何とかなるにせよ、焦る上時間がシビアなアクションシーンは毎回リトライして進めている。不得意なりに本作の空気にマッチはしていて好きです。

地下室の歯は古衛さんの歯で間違いなさそう。
死体切断ギミックもここで説明が入り、ひとまず原子レベルで切断をした場所は法螺研地下室で確定。
機械が2台あるのは作業効率の問題じゃないかと思ったけど、本当に結合させるつもりでいたのか。嫌すぎ！

仮面の女の素顔は見えないけどもっと深い場所は見えてるよ

本作での恋愛に限らないパートナーは、異性同士が多い。
ライアンと絆、巌と亜麻芽、伊達とアイボゥ、龍木とタマなど。みずきとアイボゥもバディではあるんだけど、やっぱアイボゥのパートナーは伊達でしょという気持ちもある。
とはいえみずきとポッと出の男がパートナーシップを結んだらそれはそれで複雑……とか思ってたんですが、この二人は正直萌え。

身体能力が同じくらいなのも良いんだよな～！　共闘が映える。
精神面でも、基本は強いけど脆い部分もある感じがバシバシ伝わってきて、支え合ってくれ…の気持ちがある。みずきの方が心身共にタフではあるものの、一方的な庇護関係に収まらない感じもして、そんな対等さにグッとくる。
まあ仮面の女、ほぼ間違いなく絆さんの「お姉様」なのでみずきとパートナーシップを結ぶかは微妙なところではある。というかお姉様勢揃いしたら絆さん大喜びじゃん。一昔前の二次創作だったら絆さんが百合厨で鼻血を吹く役回りだぞ。

そして、仮面の女が思う法螺鳥が怖くて笑えない。

法螺鳥自身の夢の中では愉快なマッドおじさんって感じだったけど、仮面の女の夢の中ではホラー映画の恐怖そのものの。今回は法螺鳥に見付かるとゲームオーバーになるんですが、これも彼女が法螺鳥に捕まったら【終わり】だと感じていた証拠ですね。