るーむ私記

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【感想】ジャックジャンヌ:恋愛色薄めの青春舞台もの。曲が全部良い

 ジャックジャンヌ 感想です。

 ゲーム本編のみで、ノベライズやファンブック類は一切触れていません。

 

 

 トロフィーから見られるシナリオコンプ率は61%。


 全攻略キャラのグッドエンドとベストエンドは見た。ノーマルエンドはカイさんだけ見て、わざわざ回収するほどのシナリオではないと思ったので他生徒の分は見ていません。

 

 1周目・2周目・希佐ルート(2回)は初めから、3周目以降は夏公演終了直後のセーブデータからで、既読スキップしつつ見たいところはちょっと見て、みたいな感じ。
 攻略順は、根地黒門→織巻寿々→高科更文→世長創司郎→白田美ツ騎→睦実介→希佐ルート1回目(衣音・御法川・中・田中右・校長・担任)→希佐ルート2回目(モナ・あお・稀)。
 サブキャラ攻略は最低でも2周必要だと思う(衣音とモナの両立が不可能)ので、これで最低限の周回のはず。

 

 好きな攻略キャラは黒門さんと介さん。サブキャラは御法川先輩と稀ちゃん……というかロードナイトが好き。
 話としては織巻ルートがかなり良かった。

 

 雰囲気として一番近いのは青春部活もの。
 個別ルートに入るのが遅めなこと、個別ルート内に最終公演があることから、個別ルート突入後も他生徒たちの存在感が薄れなかったのは非常に良かった。
 シリアスな展開や不穏な要素はあるけど人間関係のギスギスはあまりないので、先が気になることはあってもストレスになることは少ないのもかなり良かった。

 

 どうしても周回数が多くなるゲームなので、スキップ不能の公演での歌唱・ダンスパートは退屈に感じやすい。スコアはハイスコア固定でスキップ可だったら嬉しかったです。


 公演内でのマイナス要素としては、舞台裏での会話が多くて気になった。特に大声を出していると思われるシーンや冗長な会話があり、舞台に尽くす気持ち(嫌な言い方だね)が足りてない気がして萎えた。あとは舞台上で私語をするのも嫌い。
 ダンスパートの3Dグラフィックはそこまで綺麗ではないけど普通くらい。
 公演まわりの具体的な不満は後述します。一番好きな公演は秋公演のオー・ラマ・ハヴェンナ。


 ゲーム難度は高くなく、普通にやっていればクラス賞金賞と個人賞が取れる。アドベンチャーパートも取り返しのつかない選択は確認が入るので、順当にプレイしていれば困ることはなさそう。

 

 シナリオ的には舞台に向けて頑張る話が主体で、個別ルートになるとそこに恋愛が挟まってくる感じ。個別ルートに入らなくても各生徒たちの抱えるものは致命的な事態にはならないので、そういう意味で安心できる。
 希佐ルートはハーレムルートではないので、恋愛目当てだとやや不満が出るかも。

 

 ゲーム本編だけだと根本的な謎は残るので、完璧にスッキリはしない。
 特に希佐ルートで明かされそうな出来事が分かりやすい解き明かしを受けずに終わるので、そこは消化不良感が残る。

 

 舞台の設定上、歌がたくさん聴けるのも楽しいポイント。攻略キャラ+希佐を担当する声優さんのファンなら声目当てでプレイしても間違いなく楽しめる。
 私はアイドルマスターSideMのオタクでもあるので、織巻(声優は桜庭薫役の内田雄馬さん)・介さん(声優は葛之葉雨彦役の笠間淳さん)が出るたび大はしゃぎしていた。歌は聴けないけど司(声優は猫柳キリオ役の山下大輝さん)・由樹(声優は冬美旬役の永塚拓馬さん)は声がマジで女の子なので必聴。特に山下大輝……マジか……!??!?
 あとは希佐のジャック声がかなり好みでハッピー。

 

 以下、ネタバレありの詳しい感想。

 

 

システム

 セーブスロットは50(アプリ版は100)。多めだけどセーブしたい場面が結構多いので、体感としてはジャスト~やや不足くらいになりそう。私はジャストでした。
 リズムパート・歌唱パートのボタン配置も変えられるし特に不便はない。ローディング速度も普通。セーブスロット数以外では特に不満は出ないと思う。

 

シナリオ

 モノローグはなく、原則として会話劇だけで進んでいく。
 一応カッコ内でくくる形で希佐の考えが現れるシーンはあるものの、長々と思考するようなシーンはない。脚本形式のシナリオ、と言うと分かりやすいかな。

 モノローグを排したのは、シナリオ担当であり総監督でもある石田スイ氏が本職は漫画家だからというのも関係ありそう。
 モノローグがなくなったことによる弊害として、行動を説明する台詞が少しある(あおイベントでの「えへへ、抱きついた!」など)ものの、希佐がそういう人なんですね~というだけなので特に品質に影響はない。

 

 誤字脱字も一読した限りはなかったと思う。あえて言うと誰かのルートで黒門さんが「重複(じゅうふく)する」と言ったのでそこは嫌だったけど、辞書的に正しいのが「ちょうふく」なだけで「じゅうふく」も間違いではないので別に大丈夫です。

 

 好感度によるシナリオの分岐は細かく、各公演後にその時点での好感度一位の生徒との会話があったり、その他のシーンでも一言くらいの追加がたまに見えるのも好き。

 

 物語の構成は、公演に向けた努力→公演…の繰り返しではあるんだけど、不思議と飽きは感じなかった。
 入学前後で公演の回数が明らかになっていたこと、そういう学校であることが明示されたことが強かったのかも。そこは良かった。

 

 反面、継希まわりが曖昧に終わったのは気になっている。
 なんとなくオナカ=継希? っぽい感じとか、土地の信仰の話とかが出てくるのでその辺を読み解けば分かる気はするんだけど、私的にはイマイチ。

 

 継希まわりをイマイチに感じる理由は、希佐の中で継希の一件がどう処理されているか理解しにくいからかも。
 作中に出てきた物事すべてに決着がつかなくてもいいんですよ。ただ、「決着はつけない(つけたくない・つけなくていい)」ことが作中で明示されなかったからイヤなんだと思う。

 

 たとえば白田先輩の母親も明快な決着はつかなかった話だけど、そもそも白田先輩ルートは母親の確執の話ではなく自己開示の話なので、母親の件で決着はつかなくても良い。
 ただ、継希まわりは物語の出発点がそこなのに着地点に対応するものがないことが気になった。継希について、希佐の中でどういう決着がついた(またはついていない)かが明らかだったらもっと良かったと思います。

 

シミュレーション

   

 特に感想はない!
 攻略対象を一人に絞っていればそんなに困ることはなさそう。
 モナを使わなくてもギリLv30いけるくらいかな? と思っています。だいたい2月中旬には全員Lv30に至った気がする。

 

 特別なプレイングは求められないので楽。

 

公演について

 周回することが前提なのにダンス・歌唱が飛ばせないのは大きいマイナス。
 アプリ版はそもそもゲーム要素がなくMVが見れるだけっぽい。それもそれでどうなんだとは思うけど、特に2周目はその方が良かったよな~と思いました。
 とはいえEASYであれば曲半ばくらいでSSランクに到達するのであとは放置でもいいっちゃいい。それでも毎回プレイはしなきゃいけないのが私はダルかったです。

 

 公演中、舞台裏での会話が結構多くて嫌だった。
 一言二言とか独り言なら分かるけど、夏公演のカイさんとか秋公演のフミさんはちょっと喋りすぎでは? 背景イラストが幕の近くなのもあり、下手すりゃ聞こえるぞ……と思って心配になった。

 

 公演の内容としては最終公演以外は好き。全部70~80点で最終公演だけ50点くらい。
 最終公演の評価が極端に低いのは私の好みの問題で、あまりにも現実の彼らそのものの舞台だったので演技の楽しみが感じ取れなかったからです。とはいえ、最終公演でゲームのクライマックスなんだからああいうのになるのは理解できる。

 

 単純に私は「舞台に立つ人の人間らしさ」が全部嫌いな過激思想なので嫌だな~と思いました。

 

 一番好きな舞台はオー・ラマ・ハヴェンナかな。これもクライマックスの舞台上で白田先輩が急に私語をする点だけは最悪(行為としては最悪だけど言っていることは最高なので難しい)なんですが、舞台を作り上げる過程でみんなが課題を乗り越えるシーンが好き。曲として淡色が強すぎるのもある。

 BGMも楽曲も気に入ったのが多い。
 特に穏やかなBGMが印象的で、普段のレッスン中のBGMとか趣味レーションパートでの音楽とかも好き。生音なのかな? 音が綺麗でいいですね。

 

 曲の好みとしてはパッとした明るい雰囲気でテンポが速いと印象に残りやすい。
・Fortune color is crystal!
・我らグレートガリオン
・オー・ラマ・ハヴェンナ おお、愛するハヴェンナよ
 あたりが気に入った。物語との繋がりで言うと淡色がトップ。
 私は根地さんが好きなので懺悔室で激しく懺悔は根地さんの出番が多く嬉しい。

 

 あとはFortune color is crystal!の王様ソロの「僕らが~」のところの高らかな声が特に好き。

 

キャラクター

 攻略順は、根地黒門→織巻寿々→高科更文→世長創司郎→白田美ツ騎→睦実介→希佐ルート1回目(衣音・御法川・中・田中右・校長・担任)→希佐ルート2回目(モナ・あお・稀)

 

 攻略順は別になんでもいいと思うけど、最終公演の流れがイレギュラーなのは根地・世長・白田なので、ここをうまくバラけさせると飽きにくくなりそう。

 

 以下攻略順に感想。

根地黒門

 いくつか攻略順について言及している方を見たけど、根地先輩を最後に、とする声が多くてやっぱりね~~と思いました。
 イベント3(二人で海に行く)の後の合宿・秋公演で海を使った婉曲的自殺行為!?!?と思ってウケて青ざめた。そういうところよ……。イベント4も今後来る女バレを考えると胃が痛くなる。

 

 根地先輩はふざけているからこそ真剣になった時の顔とか声がいいんだよな~~と思う。立ち絵だと、正面向きでまっすぐこっちを見ている時に顔がちょっと怖くて好き。
 あとは作中「おいで」と言うことが何度かあり興奮を得た。そういうところが好き。

 

 根地先輩の精神状態が優れない都合上、そんなにイチャイチャした記憶はない。
 恋愛的な湿っぽい雰囲気はかなり強い。
 バレンタイン後、根地さんが実家から帰ってきた後の「海に引き寄せられるたびに君から貰ったチョコを食べた」(意訳)はあの瞬間の根地先輩にしか言えないロマンティックさがあって心臓を掴まれた。

 

 イベント3まで見ないと根地先輩が抱えるものは見えてこないわけで、冬公演でのドミナについての話とかも根地先輩ルートを通らないと完全に意味が分かんない(推測はできるかも)ところも好き。彼の懐に入り込まないと、そもそも何が彼の中に巣食っているのかも分からないところに厄介さがあって愛情がかき立てられる。

 

 どうでもいいけど根地先輩のクソTシャツ(Love)、1公演につき1枚作ってると思うんだけど、あの独特の絵柄の田中右Tシャツあったら超見たい。

 作中の雰囲気のせいでアンバーってシリアス尖り集団に見えるけど、あれは大部分が田中右のせいなので根地先輩の1年次はだいぶ違ったんじゃないかな。

 

織巻寿々

 青春すぎて泣いちゃった。

 

 最終公演での負傷が即座に治っていることについてはご都合主義を感じたものの、圧倒的青春パワーの前ではそんなんなんだっていいんですよ。

 

 根地先輩ルートではまったく出てこなかった他クラスの動向も知れて良かった。というか他クラスの動向が見える方がデフォルトですね。

 

 色んなパートナー関係を見つつ自分たちの形を切り出していく、みたいな流れがちゃんとあったからこそ、最後に舞台上でガチチューをしたとしても「そういうことをするパートナー」として成り立つのがいいな~と思う。

 

 一番好きなのはバレンタインのスチル。可愛すぎる!!

 

 他のどのルートでもスズくんは次代ジャックエース的な扱いを受けるので、そういう意味ではこのルートに近い流れが順当なのかな~と思いました。
※正史と言いたいわけじゃないよ

 

高科更文

 最初から希佐が女だと気付いていた・その上での「お前は俺を好きって言わねーのな」など、萌えポイントは感じられるんだけど私の感受性が育っていなかった。
 人物として好ましくは思っているんだけど恋愛的な側面で感じるものは特にない。

 

 メアリー・ジェーンの時の声がとにかく好き。あとは目がかなり赤く印象的で、これも含めまさしく華だよなあ、という感じ。

 

世長創司郎

 全ルート通して幼馴染の淡い初恋があって、個別ルートでは強まった人。そりゃまあスズくんルートでバチギレにもなるわよ。
 フィガロを演じて以降は出せる声の色が変わって、その声が好みだったので嬉しい。

 

 個別ルートはかなり異色で、秘密を共有する二人ならではのシナリオ運びで好き。
 アンバー適正の高さをもりもりに押し出してくるので強い。クォーツらしさという意味で落第なのは分かるんだけど、希佐と二人でアンバーに行ってアンバーらしさを磨いたらどんな姿になるのかはすごく興味がある。

 

 スチルと立ち絵の雰囲気が違うのでだいぶ戸惑う。
 立ち絵だと眉の太さと瞳の色が分かりにくく、髪型の特徴もそんなにないのでちょっと髪型が変わる(風を受けて形が変わる)だけでも誰なのか分かりにくくなる。
 オープニングムービーに知らんキャラいるな~と思ってたけど世長だったのね……気付かなくてすまん。
 髪の塗りは特徴的ですね。同じ黒髪のカイさん・紙屋と比べると明らかに妙なグラデがかかっている。一口に黒髪といってもディティールが違うのはかなり好ましいんだけど、世長だけなんかそもそも違くない?なんなんだろう。

 

 これは私が悪いんだけど、個別ルートの最終公演「キールーツェ!」のコールだけはどうしても受け付けなかった。ショーではないイベントで客に何かやらせるのが嫌いなので……とはいえ好悪を抜きにすればすごく良いシーンだと思います。

 

 白田美ツ騎

 冬公演以降の流れが本当~~~に好き。
 
 歌うこと、名前を呼ぶこと、自分について話すこと、など、口から音を発することの多くがテーマになっている印象。感情や出来事の大きい動きはない(イベント2~4の間で全部やっちゃっている)からこそ、白田先輩らしい静かで繊細な話運びで好き。

 お気に入りは、バレンタインとラストの名前を呼ぶシーン。バレンタイン、あんな念押しするように「好きだぞ」って言われるともうたまんねぇっすわ…………Love。

 

睦実介

 最初は印象薄いな~~~と思っていたけど、最終的に大好きになった。

 

 特にユニヴェール公演でのエピソードが全体的に馴染みのあるラブストーリーで、辛いシーンもあるんだけど終始笑顔でプレイしていた。
 継希の話はここでやるのか!と意外だったけど、家族の欠損という意味ではカイさんに合うのかもしれませんね。

 

 恋人ができたことで山から下りて街暮らしが増えるカイさんは率直に萌え。
 最終公演前「俺のために」と言ってくれるのもめちゃくちゃ嬉しかった。

 

クォーツ生徒以外

・田中右
 バッドエンド扱いなのは分かるんだけどこれはこれで好き!!
 田中右にとって希佐は求めてやまない透明な器だから、田中右エンドはそれはそれで幸福なんじゃないかとは思っている。クォーツの面々とかユニヴェールの未来とかが犠牲になるとしても。

 

・御法川先輩
 希佐ルートで2年に上がった後、御法川先輩とくっつくセンが……ある!!!!
 不憫なところも可愛いね~~~と思っていたのに最後の最後にあんな顔と声とトロフィー名だったので大変なことだな……と思いました。どうしよう。

・稀ちゃん
 肩幅のほどよいゴツさが好き。骨がちゃんと男なのよね。
 白田先輩ルートだと希佐ジャック×白田アルジャンヌorトレゾールがありそうで嬉しいだろうな~と思いました。

 

 

 全ルートを見終えてだいぶ経つけど、今でも思い出しては良いゲーム体験だったな~~~としみじみしている。
 夏劇やコンプリートブックなどの展開もあるので、そのへんも手を出してみたいですね。