デリシャスパーティ♡プリキュアが……終わってしまいましたね……。
初めて完走し、劇場版まで観たプリキュアなので愛着はかなり強い。
以下、一通り観ての感想です。
◎可愛すぎる変身バンク
私は可愛すぎると泣く。
OPとED(前期後期どっちも)・四者の初変身シーンの初見時でメチャクチャ泣いた。可愛すぎて……あとは劇場版冒頭も可愛すぎて泣いた。
仮面ライダーや戦隊ものは実写なのもあり、変身シーンが毎回同じではない。仮面ライダーは一応「キメ角度」とでも呼ぶべきある程度お決まりの変身シーンの映し方がある感じはあったり、多少流用可能なバンクを作ってはいるけど、絶対それを映すわけではない。
それに対してプリキュアはバンクが絶対で、毎話かならず変身バンクが入る。画面の分割の有無・省略版かフル版かの違いはあるけど、映像的には同じものが使われる。
つまり変身バンクは1年間50回近く観ることになるので、何度も観ても飽きない美しいバンクが求められるのだけど、本ッッ当に贅沢な映像美だな~~と思いました。
可愛さの奔流に見惚れているせいか、何回も観ているはずなのに「今のカットってこれまでもあったっけ!?」みたいな激カワカットがたまにある。
個人的に好きなカットは
・ゆい(プレシャス)の「パーティーゴー!」の時の完璧な笑顔
・ここね(スパイシー)の「ふわふわサンドで心にスパイス」の時のアップになった手の主線が太いところ
・らん(ヤムヤム)の「くるくる(メンメン♪)みらくる(メンメン♪♪)」の時の異常に可愛いメンメンの顔
・変身完了後にキリっとした顔アップ→妖精がぶつかって笑顔に→腰にポケット状に収まった妖精をプリキュアが叩いた時の「コメコメ(パムパム・メンメン)♪」の一連の小気味良さ
あまね(フィナーレ)の顔とか言いたいことはいっぱいあるんだけど厳選するならこの4つかな。
全体的にゆい(プレシャス)の変身バンクは気合が入っていて好き。
逆に好みではないな~と思ったのはここね(スパイシー)・らん(ヤムヤム)の最後の決めポーズと、らん(ヤムヤム)の顔アップ→メンメンが飛んできて顔にぶつかった後の笑顔。
前者は割と言ってる人を見かけた気がする。特にらん(ヤムヤム)のポーズは何を示しているんだ……?
後者については完全に絵柄の好みの話なのでこれといって補足はないよ。
ブラックペッパーもバンク欲しかったよ~~!とは思うもののプリキュアじゃないのでなくてもまあ仕方ないよね、という感じ。
◎たくみ(ブラックペッパー)が超良い
たくみとゆい……付き合え!!と思って観てたけど最終話で一緒に弁当売ってたしもう夫婦だったのかも(オタク特有の誇張表現)
ブラックペッパー登場当初は、セーラームーンで言うタキシード仮面様みたいなことか?と思っていたし実際ブラックペッパーがプリキュアを助けるシーンもだいぶ多かったんだけど、助ける→助けられる の関係性が一方的じゃないのが良かった。
バトル面ではブラックペッパーがプリキュアを助けることが多いけど、たくみとゆいだと素直になれないたくみ・素直なゆい でバランスが取れているし、ブラックペッパーとして活動している時のたくみはブラックペッパーをある種「演じて」いるので、いつものゆいに対する態度とは違うのも可愛い。そこが崩れる最終盤は作画の神がかり方もあって良かったです。
◎ほどよくリアル、ほどよくファンタジー
物語上においてどの辺まで理屈が必要でどの辺までファンタジーや精神力で片付けちゃうかは人それぞれ好みがあるけど、私的にはちょうどいいバランスだった。
危機を乗り越えるための莫大なエネルギーとかは割とファンタジーというか、理屈を捨てた感はあったと思う。劇場版の妖精たちの超パワーとか最終回付近の招き猫から登場するおにぎりとか。
ただ、感情の動きに強引なところが少なかったので、物語の盛り上がりにノレて私は気にならなかった。
バトルやファンタジーパワーはそんな感じだけど、それ以外の部分では丁度良いリアリティがあって良かった。
現代的と言ってもいいかも。マリちゃんが学校に来る前に入校許可証を得ている・サラダスピナーを使うなど、ちゃんと描くぞ!という感じが好き。
細かい話だし今のアニメの作画レベルがどんなもんかよく分かっていないのでアレだけど、薄焼き卵を焼くシーンで卵液に気泡(気泡なのかな?)が発生しているので嬉しかった。そう! そうなんだよ!!
感情描写もちょうどよくて、作中での描写や解決策に強引さは感じられなかったのが好き。
視聴者のバックボーンや共感能力によって共感しやすい・しにくいは多少ある(あった)ものの、全然わからん…となる感情の動きはなかったと思う。観ていてストレスがなかったので、具体的にどこが良かったかはあまり話せる気がしませんが……。
◎おばあちゃんの話
おいしーなタウンにおけるスーパーマンに近い扱いでしたね。
プリキュアには「伝説のプリキュア」が登場することがあるのは知っていたので、おばあちゃんが伝説のプリキュア枠か? と思っていたら違った。ただのスーパーおばあちゃんだった。
◎コメコメと和解せよ
あまりコメコメが好きではなかった。
コメコメの高くてか細い声が苦手+プリキュアだからプリキュアの活躍が見たいのにコメコメに割かれる時間が多い印象があったのが原因です。
特に劇場版前後は、劇場版前でコメコメの悩み→劇場版で成長→劇場版後でパワーアップ技 の流れがあるから仕方ないとはいえ、コメコメがなんか悩んでる回が多くて飽きた。
ただこれはコメコメに愛着が持てない私が悪い。ここでコメコメが成長・パワーアップしないと終盤で詰んでたわけですし。
◎敵と食の話
敵が持つ食に関する意見が違うのが良かった。かるく整理すると以下の通り。
・ジェントルー:洗脳されている。本来(あまね)は食に対してポジティブな意見を持っている
・ナルシストルー:アレルギーと好き嫌いによって食の喜びを知らない
・スピリットルー:メカだから食事は不要でごわす!
・セクレトルー:食の喜びは知っているけど料理下手で料理を憎んでいる
・ゴーダッツ(フェンネル):ジンジャーに選ばれなかったことを憎んでいる
こうやって見るとゴーダッツ(フェンネル)だけちょっと意見が浮いて見えるっちゃ見えるけど、視聴中はそこまで引っかからなかった。
というかゆい(プレシャス)の意見の対にゴーダッツ(フェンネル)がいる、と考えると妥当じゃないかな。作中ではそういう描かれ方はなかったけど、食事と奪うことって切り離せないことだし。
食をテーマにした対立ではあるけど、思想や宗教における食のタブーは扱わない(最終話でチラッと触れるのみ)のも安定していたと思う。もちろんそういう突っ込んだテーマも好きなんだけど、子どもむけのテレビアニメとしてはこれで良いと思っています。
◎その他の良かったこと
・セクレトルーの他国の料理を奪う戦略
そもそも存在を知らない料理は無くなったことにも気づけない それはそう!
話の筋が読みやすい、言ってしまえば王道展開が多かったので、ここはかなりビックリした
・エンディングの3D良すぎてびっくりする
こんな綺麗なCGなんですね!?
ヤムヤムの衣装の揺れるパーツとかフィナーレ・プレシャスの髪のなびきとかがかなり良かった。あと私はツリ目が好きなのでスパイシー・フィナーレの顔を見て興奮していた。可愛い!!
・親子の断裂の話を劇場版で片付けたのはよかった
劇場版の感想でも書いたけど、やっぱり良かったな~と思う。
ここねの親子関係だけ初期は微妙な側面もあったけど、あれも相互の愛の行き違いってだけなので早めに解決しましたね。
私はいわゆる「大きなお友達」で大人としてプリキュアを眺めているけど、子どものための番組が子どものために誠意を尽くしているのを見ると嬉しい。
・メインキャラだけで進む回がもっと多かったら嬉しかった
メインキャラというのは、ゆい・ここね・らん・あまね・拓海・その家族・マリちゃんのことです。
ゆい似の海外の王女様とかクッキングダムの見習いとか、細々したゲストキャラを軸に進める話が多く、中盤以降はプリキュア間の親交が深まるエピソードが弱くなった気がする。いやキャンプとか行ってたけどさ。
色んな食の悩みを描くうえで色んなキャラを出した方が良いのは分かるんだけど、プリキュアのアニメだからもっとプリキュアを観たかったな~~と思っている。私は大体の作品でこれを言ってるな?
王女様は終盤のここね回でも繋がるので必要だったけど、野球少年はそんなに……という感じだった。でもモテまくり和実ゆいが見れてサイコーだったのでいらないとまでは言いにくい……。
・ゆいが完璧美少女なのに完璧美少女じゃない
劇場版あたりから思っていたことなんだけど、ゆいってかなり欠点が少ないキャラクターなんだよな。
明るい・元気・家の手伝いをよくする・大好きな祖母が亡くなっても前向き・スポーツ万能・プリキュアとして強い・優しい(コメコメ視点のヒーロー)で、思想の押し付けもしないしかなり万能に近い。
なんだけどゆいが都合の良い主人公や、言ってしまえば「聖女」的な印象を受けないのはかなり不思議だった。
でも考えても欠点らしい欠点はないんだよね。燃費が悪く大飯食らいなことは欠点? でもあの世界観においては長所だと思う。拓海がたまに「まだ食うのか」みたいなことは言うけど、ゆいが食べ過ぎて問題を起こしたことはないし。
燃費の悪さに関係して、作中でのギャグ顔が多かったから完璧聖美少女みたいなイメージが薄かったのかな。なんであれゆいのことはメチャクチャ好きです。
◎ひろがるスカイプリキュアについて
※この記事はひろプリ1話放映前に書きました
カラーリングやデザインの雰囲気が今っぽい!
パステルっぽい色合い+ピンクに近いパステル系の紫色が赤ちゃんの髪色に使われていて「可愛い」色として扱われていること、鼻の存在感が非常に薄いこと あたりが今っぽいと感じた。
コメコメへの印象がいまいちだったことからもお分かりかもしれませんが私は赤ちゃん系のキャラに興味がないので、ひろがるスカイにおける妖精枠がおそらく赤ちゃんなのはちょっと寂しい。個人的にはティンカーベルみたいなヒト型妖精が一番好きです。要は幼子ではなく身長が小さい人間が好きってことです。
主人公の名前がソラ・ハレワタールで、プリキュアはキャラクターの名前が作品テーマを指しがちなのは分かるけどいくらなんでもまんますぎてウケた。逆にその名前のキャラクターって今まで存在してなかったのか。
他のキャラクターはまだ名前を知らないので楽しみ。
なんとなく、ソラ+ピンクの子のW主人公なのかなと思った。カラーリングが仮面ライダーリバイスっぽいですね。
私はアイドルマスターのオタクでもあるので、プリキュアの声優が発表されると真っ先にアイマスに出演しているかを見るんだけど、まさかの村瀬歩!?!?!?? ドンブラザーズに続いて村瀬歩!??!?!?!?
少年プリキュア+成人プリキュアがいるということで楽しみですね。
モチーフ的には空+歌(アイドル)かな?
ソラのプリキュア姿が割とシンプルな魔法少女衣装+マントって感じで、装飾を追加するタイプのフォームチェンジがあっても面白いかもしれないですね。ひろがるスカイも楽しみです。