るーむ私記

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【ヒーリングっど♡プリキュア】世界一格好いい「お大事に」はここにあった

ヒーリンぐっど♡プリキュア 視聴メモです。
1話~11話

これまでの視聴作品は、デパプリ、ひろプリ(現行)。ヒープリ・トロプリは少しだけ観たけどストーリーラインは分からない程度。
ヒープリについては前々から気になってはいて、2023年9月に上映された映画「劇場版プリキュアオールスターズF」での花寺のどかさんが本当に良かったので視聴を始めました。

 

●舞台や設定

舞台になる「すこやか市」は温泉街でのどかな雰囲気。
花寺のどかさんが長期入院をしていて、療養も兼ねて?すこやか市に越してくるところから話が始まる。

おそらくプリキュアのメインターゲットは未就学児~小学生くらいだと思うんだけど、そういう子どもたちにとって未知の領域である「中学校」が、のどかにとっても未知の領域になっているのは良いな~と思った。のどかと視聴者の目線が合う点が良い。

ヒーリングガーデン―すこやか市を含む地球―ビョーゲンズ世界 がある設定で、世界の位置づけはメギド72だと思うと私には理解しやすい。

今のところ世界観的に特筆すべき点はない。

●花寺のどか:誰よりも戦ってきた女の子

キュアグレースの外見がかなり好みなのもあり、花寺のどかさんへの好感度は最初からかなり高い。

病弱で入院生活が長く、そのせいで運動が苦手(体の動かし方が分からない)。どちらかといえば大人しい性格に見えるけど、引っ込み思案というわけでもなく、初対面の他人に話しかけることもできる。まあ入院生活って他人と関わる機会も多いもんね。

10~11話で、のどかの個性が覗けて面白かった。
のどかは「人を守りたい・地球をお手当てしたい」が強い動機になっているけど、それによって大局のための小さな犠牲すら許せなくなっている。
だから美術館に現れたビョーゲンズから美術品を守ることを優先して、危険な状況に陥ってしまう。
自分のエゴで周囲を危険にさらしたことへの反省はあったものの、日常生活で発揮される優しさ(10話冒頭のおばあちゃんの小銭・お守りを拾う/その代わり集合に少し遅れる)は善側の行為だと思うので、良いとも悪いとも言い切れないところが難しい。

あとは11話を観て気付いたこととして、プリキュア3名の中で変身前のフィジカルがもっとも弱いのはのどかが、一番長く戦い続けているのは良いな~と思った。
この戦いはプリキュアとしてでなく人生として。入院生活が長く、闘病してきたのどかだからこそ「救われる意思がなければ救いの手が届かない」ことを理解している。そんなのどかが戦いの中心人物として描かれるのは素晴らしい。

ついでに周辺人物の話をしておくと、お母さんがトラック運転手なのは良いですね。昨今のジェンダー観への対応として、男性が多い印象の大型トラック運転手にしたのかな。
お母さんがラテ様の相手をしながら「そろそろこっちで就活しないとな~~」とか考えてたのか……大変だな……と同情する気持ちもある。

●平光ひなた:思いつきで動きがちなところは今後どう出るのか

流れ的にちゆの話をするのが自然なのは分かるんだけど、一旦ひなたの話をします。

まず声優が河野ひよりさん(シャニマスの果穂ちゃん)なのが個人的には注目点。あとはオープニングのダンスの動きがかなり良いので好き。

人間性の話をすると、衝動的・思いつきで動くふしがある。
スパークル初変身があった4話での行動は、個性の枠に収めるには行き過ぎており「発達の問題」「適切な療育」などの言葉が頭をよぎる部分もあったものの、それ以降は個性の枠に収まっており、4話でのアレはなんだったんだという感じ。

特性を抜きにすればポジティブで行動的で明るい子。前述の欠点が今後どう出てくるのかは注目したい。

どうでもいいけどニャトラを見ていると橘志狼(アイドルマスターSideM)を思い出すよ。

●沢泉ちゆ:完璧超人…でいいですか?

好きですね。

のどかは行き過ぎた優しさが、ひなたは行き過ぎた行動力(衝動性)が欠点になっていると思うんだけど、ちゆは欠点が見当たらない。
一応、5話で提示されたように「完璧だからこそ冷たく見える」みたいな要素は欠点…なのか? 友人はいるしコミュニケーション能力が低いわけでもなく、ひなたと比べるとメンタルが弱い気はするけど欠点らしい欠点にも見えないので、今のところちゆは完璧な人に見える。
ペギタンが臆病でラビリン・ニャトラと比べてフィジカルが弱そうなので、ヒーリングアニマルと合わせてバランスを取っているのかもしれない。

取り立てて欠点が見付からないので特に言うことがない。

●ラテ様おもしろすぎ問題

なんか…全体的におもしろいね?
オープニングがラテ様のダッシュで始まる(イントロもまたコミカルな雰囲気で良い味を出す)のも面白いし、ラビリンたちと違って人語を話せないから会話の輪には混ざれず、無言で無垢な目を向けてくるのが妙にシュールでラテ様がいるだけで笑える。
ビョーゲンズに蝕まれた存在がいると体調を崩す流れがシステマチックで面白い。システマチックな存在だけど見た目がプリティで、無垢で、知性が薄めで、高貴なわんわんなところとのギャップがオモシロになっている。
ビョーゲンズによる体調不良はビョーゲンズが撃破されれば完治するので、その後すぐに元気になって「わふ~!」するのもウケる。病み上がりの概念がないのか?

●癒しの力が一番格好いい

通しで観たプリキュアがデパプリしかないのに言うことではないけど、圧倒的にヒープリは格好良い。

オープニングの「奇跡が溢れてる」のシーンで、前を見据えるプリキュアたちの歩いた後から緑が溢れ出るシーンがまず格好良い。この凛とした表情よ。

変身バンクもかなり良い!
どうしてもバンク全体の流れとしては最新のひろプリの方がクオリティは高いとは思うけど、白衣を着る→白衣が衣装に変化する流れはとにかく格好良い。見せ場はここ!!という強い意志がある。

元々ヒープリも早起きできた日に少しは観たことがあったので、バトルシーンくらいは何回か目にしている。
その時から必殺技みたいなのが格好良いな~と思っていたけど、アニメ1話を通しで観ると良さが際立つ。

ヒール・治癒・手当て要素が強く、キュアスキャンで病巣(エレメントさん)の位置を特定→攻撃→必殺技で摘出と、手術の流れに沿っている感じが強い。
特に必殺技! 摘出の瞬間にネガ反転するので迫力があって、その苛烈さに対して手そのものは優しくエレメントさんを包んでいるところのプリキュアらしさがあって好き。
何より、浄化後の「お大事に」がキメ台詞としてかなり強い。痺れる。プリキュアは毎話のバンクがかなり多いぶん、40数回観ることに耐えられる強度の絵を用意してくれるのが嬉しい。痺れるぜ。

●ビョーゲンズたち

シンドイーネが萌えキャラをやっている。

現状、ダルイゼン・シンドイーネ・グアイワルは組織内でも横並びっぽいんだけど、ダルイゼンが一番強いというか目立つ存在っぽい?オープニングでもグレースとのカットがあるので気にしている。
目的はキングビョーゲン様の復活だけど、シンドイーネ以外は特にキングビョーゲンへの忠誠心が強いわけではなさそうなのでそこも気になる。

オールスターFを既に観ているので、おそらくヒーリングガーデンにある石像みたいなのがキュアアースなのかな?とは思っている。
11話で新たな必殺技が出て、ここからキュアアース加入に向けた話づくりになるのかな~と思っています。これからが楽しみ。