・キャラクター
原田たけひと氏のイラストがかわいいので基本的には言うことがないです。
だからこそメイリィ化したドロニアは本気でショックだった…戻ってよかった…
ルカもロリでかわいかった。
イサラ・ドロニア・ルカ(マズルカ)・ネルドは美形、ドロニア市の人々は基本的には普通顔というメリハリがあってよかった。キャラクターが実は結構多いので、ちょっとズレた感じのキャラがいるところがいい。
レキテーのビジュアルも怪しさ満点で好き。
ルカは初見ではあざとすぎるロリか!? と思ったけど、プレイしているとどんどん好感度が上がってくる。
この作品の唯一の良心なんだよなルカ。一途かわいくて好きになってしまう。
ドロニア様は人道上どうかという部分もあるもののメタリカよりマシなので私的にはOKです。性悪なところが受け付けない人はいるかもしれない。
領主もモブにしてはヘイトが…と思っていたら市の正体を明かすところでかなり気持ちが上がった。
市の人々は多面性があって実によかったですね。
ニムトが最高だったけど、メイリィやユリエッテの一皮剥がしたら汚いところが実によい。
本作はテーマとして愛があると思うんだけど、それを表現するためにむき出しになる感情や清濁どちらも書くところが好きです。
キャラデザでいうとバーバも好き。
魔女百のババアは小さくてかわいい感じが強かったけど、バーバについては底知れぬ感じがあってよかった。「ヤバい」感がある。
・グラフィック
ドゥミナ・フュフュールのバトルグラフィックのまばたき、オオガラスの眼球ぐるぐるがよかった。
プレイ時間が長いからこそ敵キャラもそれなりに多い。人間の形をした敵やボスでもボイスはないところが寂しいと言えなくもない。キャラ立ちしてるのでそこまで気になる点ではないです。
印象に残っているのはウンブラのフュフュール、アリス・マゴッティ。フュフュールはいっぱいものをくれるからね、仕方ないね。
メルムの股間神(名前なんだっけ?)、妖精王あたりの威厳とコミカルの同居する外見が好き。トローリアはともかくキモく、異形が多くてストーリーにもマッチしていたと思います。
個人的に敵の顔の造形が好みではなかった。敵ではないけどロシナとかも。
・人形兵
Vita版(初期版)だとデフォルト2+スケッチでの追加1ということだけど、これは完全に足りてなかっただろうな…と思う。正直デフォ3追加1の計4でもまったく足りていないとは思う。無理を承知で言うならデフォ5+追加1くらいがよかった。
グラフィックはかわいいし市の人間たちとはまた違った感じで良いですね。全体的にマージナルゲイズが好みじゃなかったけどあくまで好みの範囲での話。
気になったことがあるとしたら、シアトル男4グラとゴシックコッペリアについて。
プレイ日記のどこかでも書いていたと思うんだけど、どちらも見た目が女すぎて嫌。特にシアトルは性別の分かれているキャラなんだから、従来通りショタでいけば良かったのでは? と思っている。可愛いけどもそれとは話が別。
ゴシックコッペリアについては中性にした意味が何もないよね、という点。男女比崩れていても女ということにしてくれたらよかったのに…と思っています。
・ファセット
ドナムを多用しなかったので、巷で評判のマージナルゲイズについてはそこまで恩恵を感じなかった。とはいえ終盤はマージナルを敷き詰めてのドマム発動で威力を跳ね上げることができたのでその点でとても重宝。
便利だったのはデモンリーパーとマッドラプター。
デモンは瞬足+クリティカルUP+ドラキュリアで雑魚掃除に便利だった。魂移しもこの辺を継承しておけば何に転生しても困らない便利っぷり。
マッドラプターの有用性はとにかく速さ。デモンがHP100%じゃないとダメなのに対してマッドラプターはその縛りなく行動順を上げられるので、バフ・デバフ・アイテム要因として便利だった。
基本的にサニー##の攻撃一辺倒紙装甲ということもあって、序盤はマッドラプターに走り回ってもらいながらシアトルたちのターン後回復に助けてもらっていた印象。
メルム〜アマデウスの中盤あたりはピアフォートレスも良い仕事をしてくれた。1カヴンにピアフォをまとめて防御陣の囮にするだけでかなり安定したのでありがたかった。
アステルナイト・ゴシックコッペリアはアタッカーとして、ボス戦でのクリティカルゴア狙いとしてお世話になりました。
シノブシはそこまで恩恵を感じることはなかった。弓を持たせて後衛に下がらせるのが最適解なんだろうか。
利便性に差はあるものの産廃はいないと思う。
・魂移し、キャラメイク
引き続き人形兵の話。
悪夢の世界でガチパ組むなら計画性が必須だろうけど、やさしい世界の住人なのであれこれ悩むことなく気分次第で移していました。
デモン・マッドラプターから移すと良い感じになりやすかった記憶。あとはアステル→ゴシックも気に入っている。
レベル上限が99でテネス攻略あたりでレベリングなしでも99まで行くので、何度も移していくのが正しい方法なんだと思う。
レベル1のキャラがキャリーオーバーその他でもりもりレベルが上がっていくさまは見ていて飽きない。性別は同じじゃなきゃいけないというような縛りもないのが楽。
キャラメイクでは性格の表裏があるのが面白かったし作品にも合っていると思う。数値としても色々あったけど気にせずプレイでも(やさしい世界なら)何とかなる程度の塩梅。
そういえば因果律は何だったんだろう…。結魂書によっては因果律縛りがあったのでそれだけなのかな? よくわからない。
キャラメイクで不便だったのは名前とフレーバーテキストの入力。
キーボード接続か何かをしていれば印象も違うのかもしれない…こういうのってキーボード接続前提? もう何もわからない…。
・拠点・歴程メニュー
ぱっと見のメニューはそんなに多くない&順次開放なのでそこまで迷うことはないです。
歴程の情報はカルマとマナの状況しかわからないのでデータとしての重要度は低いものの、カルマもマナも大切なので無駄ページということもない。
改善してほしい点はアイテム・カヴンなどの管理について。
アイテムソートが存在しない(または気づかなかった)ので、アイテムを探すとなると膨大になりがちなアイテム欄をひたすらスクロールする苦行。
しかも初期ソートがアイテム番号順ではなく入手順なので、一度なくなる→買い足すとすると最後尾になってしまう。よく使うアイテムほど体で覚えた場所にないという悲劇。
結魂書も同じものが大量に手に入るけど売却不能がほとんどのため、こちらから整理する働きかけがほぼできない。
ここはプレイ中本当に参ったので、次作では改善されていると嬉しい。
ショップについても、アイテム更新時に小さいイベントがあると楽しかったかもしれない。
人形素体の時みたいなのがあると…とは思うものの、フルボイスという性質上難しいのだろうか。
・ストーリー
好みが分かれるところはあると思うけど私は好き。
性的なネタがエグめなところ、汚物の描写がある(メルム)ところは受け付けないと感じる人はいるかもしれない。
あとはストーリー内ですべてが明かされるということがなく、ある程度は考察…というより妄想に近い形で補完するしかない部分もあるので、そういう点でも人を選ぶ可能性はあるかも。
ただそういったネタが大丈夫だということならとてもお勧めできる作品だと思う。ストーリーも大筋を把握するのは本作だけで十分で、世界観が共通の魔女百のプレイ経験で変わってくることもなさそう。
一本道のストーリーで分岐や好感度チェックは一切なし。
セルフアサーションといって、プレイヤーキャラクターである歴程の意思表示ができる部分は多少あるけど、それでストーリーに変化はないしセルフアサーション自体は多くない。
悪い言い方をすればただ読むだけなので、そこが好みではない人もいる可能性はある。
好きというかすごいと感じたのは、ルカについて。
あざとロリはそんなに好きではない方で、ルカも第一印象としては「ドロニアは好みだけどこの幼女は喋り方がウザいし鈍くさいな」と思っていた。
ただ、ひたすらドロニアに対して一途な点、歴程との絡みが多い点でどんどん好感度が上がっていく仕様。
そして好感度が上がりネルドに愛されていて「もはやルカが主人公では?」と思ったところでドロニアに一途な理由が明かされる。やっぱりルカが主人公だったんだ!!
プレイ時間が長いのもあってキャラクターとの付き合いが長くなるゲームですが、その長い中でこんなに鮮やかに印象が変わるところには感動を覚える。
気に入っているシーンとしてはニムトのバッドエンド。
というより、ルフラン市の正体が明かされるあの流れが好き。バーバ死亡〜エンドロールまでのノンストップでシリアスをやるところが好き。
これは散々言われていることだろうけど、魔女嘆願をすべてクリアしないとテネスに行けないのはあまり良いとは思えなかった。
魔女嘆願のためにアイテムを集める必要があるわけだけど、アイテムがすぐ集まるわけでもなく…これに萎えてテネスに行けなかった人は多いんじゃなかろうか。
・攻略
ダンジョンとしては壁壊しでひたすら進む! 脳筋! ができて楽しかった。
落下ダメージで撤退、毒沼(厳密には違うけど)とか趣向が凝らされていて、マップが長いからこそ作業感がなくて面白かったと思う。
ただウンブラ地下についてはその限りではない。
不可視マップ+敵が強めというだけで最悪なのに、かなりの長さがあって道も区別がつきづらいとかなりストレスが溜まった。フュフュール好きだからいいけどさあ。
とはいえ工夫次第でいけないこともないのとストーリーの誘引性が高いので許容範囲。
ダンジョン(世界)ごとにギミックが違っていて、例えばアマデウスは落下即全滅トラップが大量。
撤退の頻発はしたものの、それぞれの世界観とルフランの世界観に合っていてそこは不満ではないです。
・戦闘
単一〜複数人からなるカヴンを用いて戦う。
純粋に人数を増やせば良いということもなく、職業適性を考えながら配置していく楽しみがあった。
肝心の結魂書の整理が煩雑という難点はあるものの、陣形も含め試しながら組み替えていくのは面白い作業だった。
とはいえ終盤になるにつれ戦闘が冗長になるのは否めない。
敵の全体攻撃が増え、攻撃演出を全員分見なければいけないので間延びした印象になる。
ある程度人数を絞って戦った方が良い、というのが戦略ではなく演出の面で推奨されるという状況は好ましくないと思う。
ファセットによって得意不得意があって、戦闘時にそれが明確に出るところが好ましいと感じる。わかりやすい。
ダンジョンに潜っている間の付け替えもできるので試行錯誤も容易。準備不足で撤退というのが少なくて楽でした。
色々言いたいことはあるけど長くなりすぎたのでここまで!