観ました。
春にやっていた戦隊映画を気に入ったので期待していたけど、期待していたほどは楽しめなかった。
これまでの特撮視聴リストは以下の通り。
●仮面ライダー
・2019年 仮面ライダークウガ、アギト(AmazonPrime)。仮面ライダーゼロワン
・2020年 仮面ライダーセイバー(10話くらいで離脱)
・2021年 仮面ライダーリバイス
一番好きなのはクウガ、次点でゼロワンとアギトが同じくらい。
ここで挙げるほど見ていないけど龍騎を5話くらいまで視聴(視聴中にAmazonPrime見放題から消えたため中断)、仮面ライダージオウはリアルタイムで数話観て興味はあった。クウガ・アギト・(途中までだけど)龍騎を観ていたのは、ジオウを万全の状態で観たいと思ったから。
●スーパー戦隊
・2019年 竜装戦隊リュウソウジャー(ゼロワン開始タイミングから)
・2020年 魔進戦隊キラメイジャー
・2021年 機界戦隊ゼンカイジャー
・2022年 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
一番好きなのはゼンカイジャー…だけど最近ドンブラも追い上げている。あとはルパパトに興味がある。
2019年以前は視聴していません。情報を集めたりもしていないので、上に記述がない作品は何があったとかどんなストーリーだったとかは知らない。
●映画の感想(ドンブラ編)
何を観たのか本気で分からんほどメチャクチャでそこが良い。
なぜタロウはぺこぱ・松陰寺の口調になったのか、なぜはるかは怪鳥音を発するのかなど疑問はあるもののそこは不条理ギャグなので好き。
個人的に嬉しかったのはテレビ放映版では存在感が無になっている神輿がいっぱい出てきたこと。省略されてない神輿だ!!
よかったシーンは、ドンブラの面々が脚本を書き換えてはるかの逃避行相手に成り代わるシーン。切り替えのシームレスさ、うまいこと理由をつけて前ヒーローを退場させていくところがとても良かった。あのシーンをもっと長く見たい。
「バトルはライダーに任せていけばいいのよ!」の一言に本作は凝縮されていて、バトルもほとんどおまけ状態でギャグ色が強いところも好み。台詞は言えるけど「好き」だけはどうしても無理で絶命するタロウにはとにかく笑えた。
あとは映画の話が来たときの猿原さんが「我々はヒーローなのだからヒーローを演じる必要などない」のぶっちぎったプライドの高さがウケる。この人のこういうところが大好き。
不満は一点で、役としての登場が多すぎたタロウのタロウらしさがあまり見えなかったこと。
…と思ったけど荷物配達してとうもろこし食べたりはしてたね。なんか…記憶から遠のいちゃって……。
脳人たちの出番ももっと欲しかったけど劇場版で話を進めるわけにもいかないしこのくらいで良いかな~~とも思っている。映画にはしゃいでいたソノニが演技がうますぎるせいで端役に回されたのは悲しいけど、ソノニ自身は特に気にしていないっぽかったので良し。
●リバイス
なんか……あんまりおもしろくなかったな……。
映画の封切りが2022年7月22日(金)、私が観に行ったのが同年7月24日(日)なんだけど、劇場版の時系列はどこなんだ?
45話と46話の中間かと思っていたけどそうでもない、というかオルテカが収監されているし未来の時系列か? 玉木まわりも本編46話後に観ると状況が違いすぎて戸惑う。
感想は以下の通り。
・テーマの描き方がボロボロ
本編は父子・きょうだい・悪魔と人間の家族関係(悪魔と人間も本作では家族と考えられる)にフォーカスしていて、母子、子どもがいる母親、の描写はあまり多くなかったのでそこがあったのは良かった。
なので劇場版のテーマは好き。ただ、テーマに対して描写が弱いと感じた。
母子、子がいる母の強さや新たな命を生み出す母の尊さみたいなことが書きたかったんだと思うし、そうなると臨月の妊婦さんが出てくるのも分かる。(どうでもいいけど物語の盛り上がるタイミングで出産が絡むところにコッペリオンを思い出した)
ただツッコミどころは多い。
・臨月なのになぜ飛行機に搭乗したのか。
臨月の妊婦さん一人で飛行機に乗るって相当よ…?
・お腹の子の父は誰なのか。
臨月の妊婦さん一人で飛行機に乗るって相当よ…?
存在感がなさすぎる。根本的に父はいるの? いないの? どっちなのかも分からないのはかなり気になった。
別にいてもいなくても良いんですよ。ただ、いるのかいないのかを一言、具体的な説明はなくても台詞を入れてほしかった。「この子の父は…事故で」とか「彼の仕事の都合で、私一人で行かなきゃいけないんです」程度でもあれば引っ掛かりはなかったと思うので残念。
・子どもの名前をそんな簡単に決めていいのか
望くんは出産にかかわる恩人で、恩人から子どもの名前をもらうことは自然なんだけど妙に引っかかっている。
なんで引っかかったのか色々考えてたけど、たぶん望くんがそこまで恩人っぽく見えないからだと思う。
どうして恩人っぽく見えなかったかといえば、妊婦さんが安産っぽいんだよね。
もちろん安産って比較的安全ってだけで母子ともに命の危険はゼロじゃないし、痛みも伴うしハイジャックでお腹も張って大変だったとは思うんだけど、名前もらうほど望くんが出産に貢献したように見えないので引っかかったんだと思う。
・子どもは男の子なのね?
なんか子どもの性別とかよくわかんなかったけどバイスが「望くん」って言ってた気がする。この発言以前で子どもの性別が明言されていなかった気がするので違和感がある
・八嶋は良いと思った
八嶋智人みたいな人がいるな~と思ったら八嶋だった。仮面ライダーの劇場版はキャストが「大きいお友達」世代向けになりがちで、大きいお友達である私としては楽しい。
ケイン・コスギについても役と合っていたと思う。あまりケイン・コスギのこと知らないので、ケイン・コスギだ!というテンションの上がり方はなかったけど、ハイジャック犯人としてカタコトで暴力性を秘めた言動が格好良かったと思う。
・あんなに暴力…いるか?
いるか……?
ライダー戦の苛烈さではなく、生身の人間とのやり合いが多かったのでびっくりしちゃったな。
最後の一輝とケイン・コスギのアクションはかっこよかった。スタント使ってると思ったけど一輝の顔が見切れるシーンが少なかったから、あれはキャストさんがやったのかな? すごいな!
そこは好きで、私が気にしているのは洗脳された悪魔たちが兄弟に暴力をふるった一連のシーン。
ああいう展開は好みのタイプで、特に人間体らぶちゃんは最高だった。顔が見えないのが特に良い。文章をきれいに喋れるようになっても語尾に「らぶ」が付くのも良い。「らぶらぶ♡」って言いながら容赦なく平手を打つ苛烈さも好き。
ただなんか、長かったな?
あんなに長々と暴力シーンが必要だったかは疑問に感じた。
リバイスは暴力を楽しむ作品だと思っていないので、こういうのはあまり見たくなかったかな~明らかに暴力を見せたいだけだろと思うレベルで暴力シーンが長かったのは気になる。
悪魔=自分だからなのかもしれないけど、正気に戻った悪魔たちから人間への謝罪がなかったのも気にしている。洗脳状態だったから悪魔たちが悪くないのは分かっているけど、一言添えてもらえたらもっと良かったと思う。
・デッドマンズ嬉しいけど出方に違和感ある
まず劇場版視聴段階(2022年7月24日)での本編(同日放送の46話)時点ではオルテカは投獄されてないんだよな。
おそらく本編ではこのあとなんやかんやあり、全てが終わってからオルテカ(アギレラとフリオも?)は投獄されて劇場版時点に繋がるんだろうけど、本編のストーリーを先取りするのはやめて欲しかったです。
これは私の理解力の問題かもしれないけど、そもそもデッドマンズ衣装になったのってなんで? せっかく三人揃うから昔の服着よ~☆みたいなこと? そんなアメリカの同窓会みたいな事情で……? よくわかんなかったです。
とはいえデッドマンズ衣装は本当に好きなのでスクリーンで観れたことは嬉しい。アギレラ様の可愛さが際立ってハッピー。
・ギークは気になる
占い、陰陽師、キツネ系? 言動のどっかで彼自身が霊ではないかと思ったんだけど具体的なセリフは忘れた。
→既に死んでいて生き残り(勝利すると現実に戻れる)だと嬉しいな~~FATALTWELVEの設定が好きなので…。
ギークはgeek?電脳世界が舞台になるのかも。
あとはまともにバイクに乗るのが良いなと思いました。私自身は車両に興味はないんだけど、ライダーを名乗る矜持を(今のところは)感じる。
プレーンなスーツに装備をプラスする演出、装備展開時に装備名が出るのも好き。私は名前が分かりやすく出るのが好きなんだろうな、ゼロワンとかラッキーマンみたいに……。
点数をつけるならドンブラ75点リバイス45点で均すと60点、みたいな感じ。好きではなかったです。
●その他
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時間帯もあるんだろうけど劇場は比較的空いていた。お子さんが少なそうな時間帯を狙ったので期待通り。
子ども連れと大人のみの客が半々くらいで、座席の三分の一~半分くらい埋まっている感じ。
私の近くに座っていたお子さんがシアターに入るなり「暗くて怖い」と不安がっていたので心配していたけど、映画が始まると没頭していたようで微笑ましかった。それにしてもお子さん二人に対して保護者が一人で、映画の途中で片方のお子さんだけトイレに行きたがる…という状況になっているのが見えて大変そうだな~と思った。お子さん一人につき保護者が一人つく状況が理想だけど絶対にそれが出来るわけじゃないし、かといって劇場スタッフに子どもを見てもらうのも現実的じゃないし、子供の安全を守るのは大変だな~と思いました。結論はないよ!
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そういえば上映順はドンブラ→リバイスだけど、タイトル的にはリバイス→ドンブラなんですね。なんでなんだろう。
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映画の予約サイト上で「暴太郎」が「爆太郎」になっていてちょっと笑った。