作品の出来不出来、好悪を超えた思い入れを持っているゲーム5本にまつわる思い出の話をします。
ゲームの内容そのものの話ではないので、ゲームの内容そのものへの説明はないくせにネタバレはあります。大変だね。
紹介順は「私の中での」時系列に沿っています。
●スウィートアンジェ(SFC)
(公式HPの年季がすごい)
スーファミで出たアンジェリークシリーズ。
アンジェリークシリーズを俯瞰すると傍流もいいところのゲームだけど、私が知っているアンジェリークはこれとルミナライズ(体験版のみプレイ)しかないので仕方ない。
スウィートアンジェは私の姉妹がプレイしていて、それを脇で見ていたのが印象深い。
私の姉妹が特にハマっていて、好きなキャラ数名の台詞を全部ノートに書きつけていた。そんなことする!? と当時は思っていたけど、長じてインターネットを知ったら割と典型的なオタクしぐさだったことを知りました。
ゲーム的には甘い+苦いのスイーツを組み合わせて豪華であればあるほど良し! すごろくで高級食材を得る!! という感じで、今遊ぶとかなりシンプルに感じるんだろうけど当時はそれくらいしかテレビゲームを知らなかったので楽しんでいた。
キャラクター的な話をするとクラヴィスが好きでした。ルヴァの良さが本当に分からなくて、なんでこんなネタキャラを??と思っていた記憶がある。
キャラクターとして特別好きとかではないんだけど、ゼフェルとある程度親しくなると、お菓子そのものじゃなくて器に興味がある、みたいなことを教えてくれることが凄く嬉しかった。
●トーキョージャングル(PS3)
急に時間が10年くらい飛んだな。
私のゲーム遍歴はスーファミ&白黒ゲームボーイから一気にPS3まで飛びます。ゲームボーイアドバンスとかPS1~2のゲームは一切触れていない。
これは当時親しくしていた友人が遊んでいたゲームで、動物をハントすると血が出るので私がプレイするのは無理だな~~と思ってたんだけど、試しにやってみたら超面白くてハマってしまった。
ハマった結果、1ヶ月ほど変な暮らしをしてしまっており、
・食事はサッポロ一番塩の具なしのみ
・1日の睡眠時間が3時間
・サッポロ一番を買いに行く以外の外出ナシ
という生活を2~3週間続けて内臓をぶっ壊した。
腹痛がひどすぎて寝れない日が1週間くらい続いて、なぜか病院には行かずに自宅で寝そべってなんとか生き延びたのを覚えている。病院に行けば1日で治ったんじゃないかな。
うすうす感じてはいたけど自分ってゲームに没頭する方なんだな~と痛感した意味で思い出深い。
本作はランダムイベントが多く、ランダムイベントでないと手に入らないアイテムも結構ある。
本作では、草食動物でプレイしている時に肉食動物のイベントが出て、イベントがあるのに参加できない…みたいなことがある。別にそういうもの+ランダム要素そのものを好ましく思っていたので当時は何とも思っていなかったけど、数年後にインターネットで評判を見たら批判要素として挙げられていてびっくりした。ランダム要素があればなんでもいいだろ!!
●魔女と百騎兵(PS3)
無印版です。
上記の友人はゲームに詳しく「多分こういうのが好きだと思う」ということで教えてもらった。
ちなみにその時に指摘された私の好き要素は
・可愛い女の子の比率が高い
・5頭身くらいのややデフォルメ系の絵柄が好き、FFなどのリアル志向のグラフィックは好まない
・ダーク要素やゴア表現がある
・ハック&スラッシュをはじめとしたランダム要素が強い
・ストーリーの質が一定以上
こんな感じ。今思うと的を射てるな。
気に入ると思う、と言われた通りに気に入って、その後のゲームもある程度上記の指標を参考に選んでいるところはある。年齢を経て変わったのは、女だけじゃなくて男もイケるようになったことくらい。
ゲーム的な思い出だと、初めてトロフィーコンプリートを意識したのが本作だったはず。
前述のトーキョージャングルも全動物&アイテム解放を目標にやっていたのでコンプリート率は99%あった。ちなみに残りの1%はネットワーク接続をすることで、当時は環境がなく不可能だった。
魔女百はクリア時点ではコンプリート出来ていなかったんだけど、気に入りすぎてクリア後もまだこの世界にいたいと思ってトロフィーコンプリートに手を出したはず。
もうひとつが、ラスボス戦にとにかく苦しんだ思い出。
本作はアクションゲーで、交戦を避けようと思えば避けられる。バトル苦手だから避ける→レベル上がらない→ボス倒せない の悪循環もあり、ラスボスのアグニには何回も挑んだ。
あまりにも無理すぎて諦めて別のゲームに行くことも真剣に検討した。
結局ピラーレベルMAX&レベルほぼカンストでなんとか勝った気がする。それでもそんなに楽勝ではなかったから恐ろしい。
積みゲーの増えた今となっては「今遊んでるゲームが終わってから次のゲームに行く」精神の健全さに参っちゃいますね。失いたくなかった、その気持ち。
●Caligura OverDose(PS4)
本作は私にとってすごく特別な意味を持つ。
このゲームを知ったのは近所のゲーム屋だった。
当時私はゲーム機を持っておらず、昔PS3でゲーム遊んで楽しかったしゲームを趣味にする人生も楽しいだろうと思っているだけの人間だった。
あるとき暇潰しにゲーム屋に入ったら、本作のデモムービーが店頭に流れていた。暇だったので二回観て、心が躍った。絶対これほしい、と思った。
とはいえ、当時私はPS4を持っていなかったので、ゲームハードから買う必要がある。
PS4ハード+ソフト代となるとまあまあ大きい出費で、加えて言うとこの時点では他のゲームには興味がなかった。本作は遊びたいけど、本作以外のゲームをしたいかはまだ分からない。本作以外のゲームをしない場合、ゲーム1本のために数万円は高い買い物ではないか?
……みたいな悩みがあったんだけど、発売日に仕事で最悪な目に遭ったので、むしゃくしゃして帰りにPS4と本作を買った。
レジにPS4と本作のソフトを持って行って「家にテレビはあるんですが他には何もないです。これを買えばこのゲームは遊べますか」と聞いたのを覚えている。明らかにゲームをしない人の物言いで尋ねたので店員さんがかなり親切に教えてくれて助かった。
プレイした後は面白いところもつまらないところもあったな?????と思ってしばらくモヤモヤしていたんだけど、ブログに書けばいいやんけ!と気づいて本ブログを再開した。
おそらく本作がなければこのブログの更新は途絶えたままだったし、その後私が出会った全てのゲームたちとも出会わなかった。良い悪いはさておき、私の人生への影響度で言うとかなり大きい。
●Death End Re;Quest2(PS4)
私をコンパイルハートと祁答院氏のアンチにした作品。 私の人生における現時点で唯一のクソゲーと言っても良く、いまだに新鮮に怒り続けている。
コンパイルハート作品を「中古でもセールでも絶対買わねえ」と決めているのは本作が理由。
まず、私は無印版デスリクはすごく好きです。
序盤のジリジリと不穏さが増すところも好きだし、オカルト=バグと分かった時もかなりグッときた。真エンドの不穏なのかハッピーなのか分からない感じも、理解はしきれていないけど雰囲気は好み。
だからデスリク2が発売となった時は大喜びして予約もしていた。新キャラ(まい・ロット)も可愛いし、しいながメイドになるのも嬉しい。めちゃくちゃ待ちわびて、家にソフトと特典一式が届いたら即座にゲームを始めた。
そして絶望した。
もう何が最悪だったとかの話は前にしたので今更しないけど、こんなに人を愚弄したシナリオを発売したことに対して、私は今でも新鮮に怒っている。
なまじ無印のシナリオを気に入っていたからこそ、その良さを裏切ったことが許せない。
神獄塔メアリスケルターをイチから追ってた人も、2をプレイしたら似たようなショックを抱いた可能性はあるよな~と思っている。私はこっちは2→1の順だったから特に何とも思わなかった+Finalで収まったので特に気にはしていないけど。
おそらくデスリクも3以降の計画があってこその2っぽいんだけど、だからといって途中で放り出されたものを一つの作品として出されたら、途中で放り出された作品として批判する権利はあると思う。最悪です。
悪い意味で「このゲームの話なら無限にできる」枠なのでそれはそれで貴重。
数年経ったらこの「忘れられないゲーム」の中にハーヴェステラも入りそうだな~と思っている。名作なのでみんな遊んでください!