るーむ私記

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【感想】世界樹の迷宮REMASTER:不便さはほぼなく手堅く楽しい。ただし第6層は許容できない

世界樹の迷宮REMASTER 感想です。


難易度BASIC(第6層からはPICNIC)・マッピングはFull設定でプレイ時間は約50時間。
リマスターに伴って機能等が変わっているらしく、不便は感じない。リマスター前の無印の味わいが好きな方も難易度EXPERT・マッピングOFFにすれば歯ごたえを強めることも出来るので、良いバランスだと思う。

以下ネタバレあり。

 

 

●ダンジョン攻略:特別大きい不満はない

本作の問題点は第6層に集約されており、第6層以外は問題ないと言える範囲です。
https://room-shiki.hatenablog.com/entry/2023/10/24/100000

マッピング:Fullならかなり楽

マッピングをFullにしていれば道と壁は自動で描かれるので、各種アイコンの配置だけ手作業。
地味にありがたいのが宝箱を開ける演出時・採取時などもマッピング作業ができる点。宝箱を開けながらZRでアイコンを表示してスワイプで宝箱を設置が可能なので、プレイ感はかなりスムーズ。
マップは全体表示orアイコン選択―局所表示の構成になっているんですが、個人的には全体表示だとアイコンがやや見づらいので、もう少し拡大できると嬉しかった。

自分の眼球のコンディションによってはアイコンが見えにくい。

○バトル:エンカウント率高め、レアドロップがノーヒントなので試行錯誤の重要性が高い

エンカウント率が高くねえか!?

とはいえ世界観的に迷宮はB1Fでも過酷なものなのでこのくらいで妥当とする考え方もあり。
バトルはBASICなら程良い歯ごたえ。全滅することもあるけど、数回の試行回数で撃破できる範囲。

レベル上げらしいレベル上げも本編クリア後の第6層突入前しかしておらず、それも本編クリア直後にユニットメンバーがレベル上限に達して引退してしまった都合なので、第6層で急に敵が強くなるというわけではない。

バトル面で思い出に残っているのはB5Fのスノードリフト戦で乱入が頻発して大変だったことと、B23Fの破滅の花びらで文字通り破滅しまくったこと。

○編成:レンジャーとメディックはいた方がいい

ゲーム開始時点に登録上限の30名まで冒険者は作ったものの、ほぼ入れ替えはせずにクリアした。
編成はソードマン(斧)・レンジャー・メディック・アルケミスト×2(氷+雷と炎+毒)。

ほぼ固定編成だったので、パラディン・ダークハンター・バード・ブシドー・カースメーカーは使い勝手を理解できるほどは使用していない。
しかし難度の高い敵と戦う場合はパラディンは間違いなく有用。
私は火力で短期決戦したい方なのでダークハンター・バードには惹かれなかったんだけど、本作はバフデバフや封じの価値が高いので、戦法の好みで使っても良さそう。
逆にブシドー・カースメーカーは玄人向け感が強い。カースメーカーのテラーは興味がそそられるんだけど、テラー化→指示に最短2ターンかかるので、そうなると1ターンキルが目標の雑魚戦では使いにくい。ブシドーも同様の理由で厳しかった。
ここは次作以降で改善されているようなので要期待。

バランスが良くて万人受けしやすい編成だと、ソードマン(剣)・パラディン・レンジャー・メディック・アルケミストだろうか。ソードマンは剣の方が追撃が多いので良さそう。

●拠点:無難、それでいい

必要なものは揃っている。
面白みが少ないとも言えるものの、世界観の深みとかの問題であえて不便にされるよりは全然良く、個人的には好感を持っている。
物語終盤になってもエトリアの町に変化がない点を物足りなく思う方もいそうだけど、ストーリーを考えると「変化しない」ことが重要なので妥当。

個人的にはアイテムの売却で新アイテムがアンロックされる機能は楽しくて、攻略のやりがいが湧いて好き。

●ストーリー:意外性があり引き込まれる。「してもいいし、しなくてもいい」と言いつつプレイヤーの選択肢は実質ひとつ


エトリアの冒険者たちが迷宮に挑む理由は迷宮に挑むことなのでミッションが無い時もあり、プレイヤー的にはちょっと寂しい。

第3~4層で不穏になり、第5層で真相にグッと近づく話づくりにはかなり引き込まれる。
第5層の名前が判明した瞬間、何が起こっているか理解できる体験はかなり貴重。喜びと驚きをもたらした本作にはかなりの魅力がある。

気になるところは、探索中に出てくる「君たちは○○してもいいし、このまま立ち去ってもいい」の文言。
ゲームブック的な独特の表現は面白いと思いつつ、プレイヤーとしてはゲームを進めたいので「してもいい、しなくてもいい」と二択を提示されても「する」になる。
プレイヤーの心情に揺さぶりをかけるような描写は少ないので、ゲームからドロップアウトすることになっても「しない」選択を取りたい、と思う人も少ない気がする。あるとしてもモリビト殲滅作戦くらい?
ちなみにこの「ゲームからドロップアウトしてでも『しない』道を取りたいと思わせる話運び」はメタフィクション作品だとたまにありますね。DDLCとかUNDER TALEとか。
とはいえ本作にそこまでの力は感じられず「してもいい、しなくてもいい」がユニークな表現に留まっている印象なのは少し残念。

●まとめ:手堅く良好、シンプルだからハマれる一作 ※第6層は除く

難易度が高い・マッピングが難しい…などのイメージが強い作品ではあるものの、利便要素も取り入れて、かなり遊びやすくなっている。
好みの差はあっても大きな瑕疵は第6層以外になく、ストーリーも見所がある。
 DRPGジャンルが好きなら無条件でお勧めで「もっとキャラ萌えやキャラクターに立脚したストーリーが欲しい」となったらルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団でも神獄塔メアリスケルターでも好きに派生できるので、DRPGが好きかどうか知りたい方もプレイして良いと思います。