FATAL TWELVE プレイ日記です
7回目の選定まで(FOR GREATING HER WISH)
凛火がとにかく落ち込んでいて見ていられない……。
葬儀があるし、しっかりご遺体もある感じなので実は生きてた的なこともなさそう。
凛火が動けなくなっちゃったので視点は海晴へ。
↑ここ、海晴が『全体的にスペックは高いけどただの女子高生だから調査能力は低い』というのが明言されていて嬉しい。
海晴が持っている情報のなかで使えそうなのは、例の男性の未練とアランの死因か。未練が一番見つけにくいという話が出ていたから、あの男性が一番脱落させやすいということになる。
とはいえ名前がないのはかなり難しいし、そもそもアメリカ人っぽいので日本で彼の手がかりを見つけるのは不可能では?
とか思ってたら校門にいた。
これまで存在感が薄かったのも彼の考えのうちのようなので、雑に消えていい要員ではなく厄介な敵のポジションに立ちそう。
陣営的には、
・凛火陣営(凛火・海晴)
・オデット陣営(オデット・フェデリーコ)
・スケール陣営(スケール・海晴)
・単独行動:アラン、ユウ
こんな感じだろうか。
しかしスケールさん、正義とか言い出す人間はたいてい厄介なので警戒心が湧くな…。
と思ったら普通にオデット陣営と手を組んでたのでウケちゃった。正義とは?
あとここの一文がかなり日本語が不自然で気になる。
文章を整理すると、
「アルバイト先でもアルコールは提供している/ので、/片方がウイスキー、/海晴は/片方が何かのカクテルだと分かる。」
なんだけど、この「海晴は」の位置がおかしい。
文章を分解すると、
・海晴のアルバイト先でも「アルコールは」提供している
・「海晴は」片方がウイスキー、片方が何かのカクテルだと分かる
なんですよね。「」つきの文節はその文章の主語。
前半部分は問題ないんだけど、並列になっている「片方がウイスキー、/片方が何かのカクテル」の間に、文章全体の主語になるはずの「海晴は」が挟まっているせいで読みにくい文章になっている。
原文をなるべくいじらずに直すとしたら、
「アルバイト先でもアルコールは提供しているので、海晴は片方がウイスキー、片方が何かのカクテルだと分かる」
で良いと思うんだけど、なんでこんなことになってしまったんだ…。意味が分からないほどねじれていないから別にいいけど、文章を読むことが面白さの中心になるアドベンチャーゲームだからこういうのは結構気になる。
↑ここもなんか文章に違和感ある。
これはいくつか理由があって、
1・前半の文章(その度数の〜あるが)と後半の文章(オデットが〜驚愕していた。)の主語「海晴は」が出てこないのに「オデットが」だけはあるので文章の視点がブレる
2・前半の文章に対して逆説の「あるが」が使われているのに、その後に続く文章は順接になっている
3・「さらにそれをごくごく」でひらがなが続くので読みにくい
3はまあ良いにして、深刻なのは2の問題。
これを解説すると、逆説「が」(だが)を使う場合、前の文章から自然に導かれる文章とは違うものが後の文章に来るんですよね。
たとえば
・雨が降っていたが、傘を持っていかなかった
の場合、雨が降っていたら傘を持っていくことが多いのに、持っていかなかったから「だが」を使うことが自然になる。
これが
・雨が降っていたが、傘を持っていった
だと、「だが」の使い方がおかしい。雨が降っているときに傘を持っていくことは起こり得るので、こういう言い方はしないことが多い。
今回の文章は、前半が「その度数のお酒は臭いからして人間の飲むものと思えない年頃である」。
文章を削ぎ落とすと「お酒は人間の飲むものと思えない」になる。
後半の文章は「オデットがそれをさらにごくごくと飲んでいることに驚愕した」。
これ、一見すると「飲むものと思えない→だが→ごくごくと飲んでいる」のつながりに見えるけど、後半の文章の述語は「驚愕した」なんですよね。
後半の文章を分解すると、「オデットがそれをさらにごくごくと飲んでいる/ことに(海晴は)驚愕した」で、文中に主語がふたつある。
「オデットがそれをさらにごくごくと飲んでいる」は、より詳しい修飾語。何を修飾しているかというと、「ことに驚愕した」の「こと」。
なので、後半の文章を極限まで削ぎ落とすと「(海晴は)驚愕した」になる。
ということで、文章のつながりは「お酒は人間の飲むものと思えない→だが→驚愕した」になる。
「海晴の視点では飲むものと思えないものを飲んでいるオデット」に「驚愕した」ことは逆説ではなく順接でつないだ方が自然。飲み物じゃないものを飲んでいる人間を見てびっくりするのは自然だからです。
ということで、ここの文章は以下のような感じで綺麗にしたほうがよかったかも。(元の文章の形はなるべくそのまま残しているよ)
「その度数のお酒は臭いからして人間の飲むものと思えない年頃であり、オデットがさらにそれをごくごくと飲んでいることに海晴は驚愕した。」
前半の文章も違和感があるので本当は直したいけど、最低限直すべきところはこんな感じ。
もちろん国語的な正しさがすべてではないし、シナリオの中身そのものに関係のない部分ではあるんだけど、なんかここにミスが集中しているのは気になるのでいっぱい書いちゃった。
↑海晴…健気だね……。
序盤は海晴をめちゃくちゃ警戒してたけど、ストーリーが進んで氏名の事情が分かったところで海晴ってただの健気な人間のように見えてきてすごく感情移入してきている。こういう、今コーヒーを飲んだところでどうってことないはずなのに妙な願掛けっぽいものを発揮しちゃうところに海晴の人間らしさが感じられて嬉しい。
シリアスな状況なのになにギャグシーンをやっているんだ…?
↑あんまり言ってやるなよ
●
ときおり挟まれる凛火のパートが痛ましくてならない。
↑これ、首から下の服装だけ挿げ替えじゃなくボサボサの頭部も書き換えられているので凝りようがすごい。
真央は日常の象徴のような感じで、絶妙な距離感で見守ってくれていたから、今回のような緊急時に凛火に介入してくれるのが嬉しい。優しい人だな…。
未練も死因も無事判明。
ユウが脱落すると因果が変わる→直未が生存する の流れはたしかにそうか…! 全然見えていなかったので関心した。参加する意思がなかったユウにその意図があったかどうか(そもそもこのルールを理解していたかどうか)は怪しいけど、それなら復讐心でなくユウを脱落させられるのは面白い。
なんかヤバめの交換条件取り付けられちゃったけどこれどうなるんだろう。
現実で負傷しても夢の中では問題なく動けること、直未を殺した時のユウの様子からみて選定で死なない=負傷しない と取れることから、現実でオデットを縛り付けても意味はなさそう。そもそもオデットを縛り付けることが無理そう。
嘘の死因・未練は教えてもカードが生成されないから無駄だし、打破するにはユウと同じく未練が変わるしかないか…? でも凛火については変わりようがなくない? どうするんだろう。
「喜ばねーの?」「ねーよ!」が良かった。
凛火はギャル・不良属性はほぼ見た目だけなので、銃の扱いだったりこういう状況だったりすると年相応にビビるのが可愛い。それでもタメ口で良いと言われたからってタメ口を使えるところは強いと思うけども。
真央の気持ちを考えると胸が痛すぎるよ…………。
↑しれっとアランがいたのでめちゃくちゃ面白くなっちゃった。
タワーでのバトルはアツいな〜〜オデットのことがどんどん好きになる。
そしてアランが凛火とのフラグをすごく立ててくるんだけどなんなんだ? 直未が退場したから今度は海晴VSアランで恋の鞘当てでもするつもりか??
電車でのシーンもかなり好き…そしてやっぱり負傷もほぼしないので、「死なない」だけじゃないんですね。
一応ユウ→フェデリーコの肋骨骨折、オデット→魯の攻撃とかはある程度通っているようなので、参加者同士ならある程度攻撃は通用するっぽい。ただ、直接じゃない手段のものは無効化できるみたいですね。
オデットに死因も未練も教えちゃったけどどうなるの? と思っていたけどどうにもならなかった。
海晴に主人公交代か? どうなる?? と思っていたら、
終わっちゃった。
エピローグ。
爽やかな格好に手袋は不釣り合いに見えたけど、そういえばリストカット痕があるんでしたね。この程度の手袋で済むってことはカット数は少なそう。
エピローグの内容は駆け足だけどビターな雰囲気でかなり好き。
エンディングはひとつ増えた。
スタート画面から凛火と直未が消えてたりはしない模様。そうか…。
●
これどこが分岐だったんだろう…分岐のときってわかりやすい一文が挟まれたり、バッド確定時点で「あの時、○○をしていなければ…」みたいな文言が入ったりするけどそういうものは見当たらなかった気がする。
プレイヤー目線で今回の凛火のよくなかったところは、「直未の救出のために自分の死因と未練をオデットに教えてしまったこと」なので、そこを変えていくのが大事そう。
となるとどこかの選択肢だけを間違えたのではなく全体的に直していった方がよさそう。
修正の方向性は「直未<海晴」という感じかな。
7エンディングのうち4つが今回のようなバッド、3つがそれなりに形になっているエンディングだとしたら、直未ルート・海晴ルート・トゥルーエンドみたいな振り分けだろうか。
となると海晴に偏重した選択も間違いにはならないと思うのでやってみようと思います。