Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜 感想です。
ビジュアル通りの温かみがある作品で、謎解き要素はあるもののプレイ難度はごく低い。数時間もあれば全編クリア可能。
ある程度年齢が高い方が楽しめそう。30代以上に特にお勧め。
以下ネタバレあり。
- ●グラフィック:ジブリ感のあるアニメーションと、写実的に馴染む背景が◎
- ●ゲーム:シンプルな謎解き。難易度はかなり低いがキッチンはやや難しい?
- ●シナリオ:ミニマムな体験として程良い
- ●まとめ:万人受けする良作です
本編+JACKをクリア。Switch版なのでトロフィーは無し。
ニンテンドーOnline加入特典のいっせいトライアルで全編プレイできた(※2023年11月26日に終了)のでプレイ。
いっせいトライアルの存在に気付いたのが11月23日の夕方で、11月23日の夜からプレイを始めて11月24日にはクリアしていた。
自分だと選ばないタイプのゲームなので新鮮で良い。
●グラフィック:ジブリ感のあるアニメーションと、写実的に馴染む背景が◎
グラがとにかく綺麗!
ジブリっぽい雰囲気のあるアニメーションで、動きにカクつきはなし。
「絵を描く」がフックになる作品らしく雰囲気がとにかく良い。人物+猫はジブリっぽい画風なのに対して背景や生物は油絵っぽさがあり、それがうまくマッチしているので好印象。
背景は3Dなのか視点を動かせる。床や天井まで見られて、没入感が高まって非常に良かった。
タイプライターでの入力、カセットの挿入、コーヒーマシンなどの動作も小気味よく、見ていて楽しい。
特にコーヒーマシンは私も似た形のものを使った経験があるので親近感が湧く。思ったよりうるさいのよねアレ。
●ゲーム:シンプルな謎解き。難易度はかなり低いがキッチンはやや難しい?
未完成の絵に絵の具を塗って絵を描き、謎解きをやる。
絵は塗れる場所が既に区分けされていて、ある程度塗れたらOK。塗る位置は見本がありその通りにしか塗れないので、プレイヤーごとのクリエイティビティは要求されない。絵心ゼロでも問題ない仕様。
序盤は主人公の生活をなぞる動作もあるものの、該当位置でボタンを押す・スワイプする程度なので操作は単純。
中盤以降は謎解きも増えるけど、難易度は易しい。分からなくてもガチャガチャいじっていれば法則や目的は見えてくるので、何をすればいいかも分かりやすい。
チャプターⅣのキッチンだけ少し難しいかも?程度。(同じ絵があるので絵合わせかと思いきや、絵ではなく意味を合わせる方なので)
私は謎解き系がとにかく苦手なのだけど、詰まったのは上記のキッチンと一番最後だけ。
最後のアレは鏡文字Kがなぜかうまく認識されず苦労した…といっても試行錯誤したのは5分程度だと思う。
時間制限もなく、時間経過で変わる要素もなさそう。オートセーブもマメで、自分のペースで遊べるのはかなり良さそう。
●シナリオ:ミニマムな体験として程良い
本作は短く、短さにマッチした温度感のシナリオ。
ネタバレをすると人の生死とかは絡まないので、劇的ではないと言うこともできるし、穏やかで良いと言うこともできる。
私はⅣに入ったあたりで人が死ぬか!? ま~たインディーゲーにありがちな人の生死を扱うことで物語の強度を高めるヤツか!? と思ったけど、そうではなく作品の雰囲気が保たれたのでとても良かった。
主人公=アンバーと判明して以降のピクニックで、ジャックが使っているカップが家にある黄色のカップだったのも良かった。具体的な文言でなく、雰囲気から二人の関係性や時間経過を匂わせる表現が上品で好き。
●まとめ:万人受けする良作です
穏やかに沁みる作風で、人を選ばない良い作品。
映画を観る感覚で楽しめると思います。