初めて読んだ官能小説が御堂乱の作品だったので、御堂乱氏にはかなり思い入れを持っている。
読むものに迷ったらとりあえず御堂乱を選べば良いという具合で、ある時「たまには作家じゃなくてタイトルで選ぼう」と思って選んだ本も御堂乱だった始末。せっかくなので読んだ本5冊のレビューをここにまとめます。
以下、読んだ順のレビューです。
女教師【林姦学校】
「りんかん」と入りますが輪姦要素はない。美少年が教師+生徒二人を手籠めにする話で、輪姦よりはハーレムものに近い。別にいいけどタイトル詐欺感はある。
メインは教師で、生徒はサブ扱い。とはいえプレイシーンも各2はあるので、サブと呼ぶほど存在感が薄いわけではない。
個人的には教師一人にフォーカスを絞ってほしかったのだけど、ハーレム的な意図がある作品なのでこうなったのかな~。
手堅くエロく、特に放尿撮影~お風呂のシーンは好み。しかし構成の乱れがあり気になっている。具体的には林間学校前に教師が強制性交の被害に遭っており、その際に写真を撮影された…という描写はあるんだけど、その写真は特に何にも活かされていない。写真を使って脅すシーンは出てくるんだけど、その時は別のシーンで撮影した写真を使うので、ここで写真を撮った意味はない。一行出てきてその後何にもならずに話が進んでいくので違和感はあった。学校裏サイトが登場するところに時代感があり、今読むと趣がある。
生徒との行為が屋外+全裸+岩の上という過酷な状況だったのはハマらなかった。強制性交をするなら膣以外の心配をしたくないのよ。
女教師【テニス部・奴隷合宿】
女1男1の構成なので好み。男の支配欲が強く、己の欲望の一環として女性を手籠めにしている雰囲気。社会的地位があり、外面が良い男であれば全体的に欲望が強い方が人間性とマッチするのでキャラクター性が好き。特にトイレで婚約者に気付かれそうになるプレイは非常に良い。婚約者側の描写も豊かで、ネトラレ的な雰囲気が強く出るのも楽しめる。テニス試合→トイレ→記者とコンボがうまくハマっているのも好き。
イマイチだった要素としては、女性同士の絡みがあることと、媚薬があまりにもご都合だったこと。とはいえラストの情感は非常に好ましく、エロ描写以外での〆方だとトップクラスに好き。
淫獄職員室【二匹の女教師狩り】
淫獄職員室【二匹の女教師狩り】 (フランス書院文庫) | 御堂 乱 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon
肛門の描写が多く、排泄もあるのであまり好みではない。
特に理科教師の造形はエロスに繋がらない不快感がある。私にとって、肥満体のキモい竿役はアリで痩せ型のキモい竿役はマイナス評価なんだな~と気づけて良かった。あとは風俗業をやらせる話もそんなに好きじゃない。
好みでないものの手堅い。話の方向性がマッチするならお勧め。
ラストシーンも順当にエロくて良いですねという感じではあるんだけど「ソープランドぉ!?」がギャグすぎてエロくなくなっている。急にどうしちゃったの?
女教師【完全調教クラブ】
女教師【完全調教クラブ】 (フランス書院文庫) | 御堂 乱 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon
多江さんが一番好きです。多江さんのシーンは全部良い。
竿四人×教師三人と人数は多いのだけど、そのぶん責めのバリエーションに富んでいて好ましい。
こちらも大便の排泄描写はあるんだけど、排泄そのものではなく「排泄してしまった恥辱」方向の描写なので好みの範疇。
陰茎が大きい馬場に対して、久米・工藤のキャラ立ちがやや弱い感じがした。久米・工藤を統合して竿三人体制でも良かったのでは?
(三人体制だとエピローグシーンが変わってきちゃうので、その辺の兼ね合いだとは思う)
本作最大の特徴は「いじめっ子三人+いじめられっ子一人かと思いきや、実はいじめられっ子がいじめっ子たちのボス」だったと思っているので、種明かしのシーンがないのは明確に不満。
とはいえ、目隠し竿当てクイズや多江さん周りのシーンなど、上記が活きているシーンも多いので該当シーンは非常に好みです。
ミスマッチ要因は、赤ちゃんを人質に取ったこと。別作品でも思ったけど、官能小説って新生児の扱いが雑だな。
先生の奥さん【完全調教クラブ】
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上記の続編で、ボスである京極は卒業・残る三人が留年して先生の配偶者を次々に襲う。
凌辱を受ける女性は人妻である以外は共通点がなく、元アスリート・不妊に悩むミックス・クリスチャンと面白いラインナップ。
京極は凌辱には加わらずアドバイザーに留まっており、そのせいで妙に可愛げが出ていてウケた。その後方師匠面をやめなさい。
凌辱の方法もありきたりではあるものの、前作があるので「前回の凌辱から学習している!」という妙な感慨があった。 本作は女性間の繋がりが薄く、前作と比べると書籍1冊としてのまとまりはない。ただ男3女3で収まりが良くなっており、エピローグで三者三様の責めが見られたので満足感が高い。
一番好きなのは蓉子さん。受けた凌辱が冒頭からエピローグまで最悪で嫌なんだけど、凌辱が好きなので最悪で嫌であればあるほど好きになっちゃう。エピローグが特に気に入っている。
まとめ
いかがでしたか?
皆さんも、現実では満たされない欲望をフィクションで満たし、社会性を保った人生を送りましょう!
凌辱もののおすすめ官能小説があったらぜひ教えてくださいね♪♪