議論するまでもなく公式からアンサーが出ており、最強は綺羅光です。
一冊読めば分かる綺羅光の凌辱パワー
綺羅光作品は一冊しか読んでいないんですが、それでも氏の†強さ†は感じ取れる。
綺羅光を必要とする人生を歩んでいる皆のために、今日は綺羅光の魅力についてお話しします。
ここがすごいぞ綺羅光:文章能力と構成能力がある
官能小説は文章能力や構成能力の重要性が低いジャンルなので、文章や構成の能力が低いと感じる作品も多い。
その点で綺羅光は文章能力が普通にある。「普通にある」というのは「小説として読んでいる時にノイズがない」という意味です。
構成能力も一定の水準に達しており、割としっかり三幕構成を使っているので順当に面白い。
本作についてはストーリーの流れが特に良く、疎外感を覚えていた主人公が、ヒロインの凌辱を通して自信を取り戻す流れがうまく出来ている。
もっと言うと桃山が凌辱仲間でありライバルのような立ち位置になることで、読後の余韻を残しているのは見事の一言。
ここもすごいぞ綺羅光:そもそも設定が強い
女教師を凌辱する作品をたくさん読んでいると、どうしてもセットアップは似た形になってしまう。
おおむね「いじめられっ子を助けようとしたら罠にかけられる」「校内での不法行為がバレる」の二択になるし、竿役は教師と接触しやすい生徒か同僚教師などになってしまう。
そこを本作は選挙を絡めることで、学外の人物をメイン竿役にできている。
セットアップとしては「校内での不法行為がバレる」が「校外での不法行為がバレる」にちょっとズラしただけでもあるんだけど、このズラシによって他の女教師凌辱ものとは異なる読み口になり独自性が担保されている。
おそらくこれは竿役の造形から逆算して作られており、竿役を能力の低い醜男にする都合上、学内の大人(教師など)には出来なかった都合があるんだと思う。本作タイトルにある「聖性」からも分かるように、ある種の聖域である学校と聖職として描かれる教師をいかに汚すか、という部分に力点があるので、凌辱もの好きとしてはツボが抑えられていて嬉しい。
サオ役の不快感が強い外見描写・過去のしょうもな恋愛遍歴・現職に言及があり、彼が社会的にイマイチな醜男だと分かるので、女性の穢され感が強くなりグッド。
特に「ピザを口移しで食べさせた」の言及はとにかくキモく衛生的に最悪で、凌辱面においては良いスパイスになっている。(凌辱が好きなので、最悪な描写は多ければ多いほど嬉しい)
弱点もあるぞ綺羅光:その喘ぎ声はなんだ
ここまでに挙げた要素が魅力的なので100点中100億点くらいあげたい気持ちになるけど、問題点というか弱点として、喘ぎ声があまり良くない。
「ああん、ああん」のような単調さが強い書き方で捨て仮名(ぁぃぅ)や促音(っ)がほとんどない。
私は「ああん」よりも「ぁっ……ん、あんっ」みたいな喘ぎ声の書き方が好きなので、そこは残念ではある。
とはいえ、その欠点を忘れるほど全体の描写が良いので、喘ぎ声については脳内補完などで乗り切ってなんとか読み進めて欲しい。頼むぜ。
みんなで読もう綺羅光
フィクション部門の性嗜好を訊かれたらこの本を差し出せば終わるレベルでマッチしており、強い。
官能小説は一読したあとは気に入ったシーンだけ繰り返し読むことが多いんだけど、本作の描写は大体ぜんぶ良いのでそうした意味でも能力が高い。
おすすめなので、趣味が合う方は読んでください。